ドイツ人映画監督ヤン・シュミット=ガレが、ヨガの起源に興味を抱き南インドを訪れ、“近代ヨガの父”ティルマライ・クリシュナマチャリア(1888 – 1989年)の軌跡を追った記録。
昔はインドでもヨガは理解されていなかったらしい。
ヨガは、一部の年配者や僧侶にしか知られておらず、曲芸のように思われていた。近代ヨガの父クリシュナマチャリアの娘は、インタビューで「父の職業を学校で明かせなかった」と述べている。
意外であった。
あれ?ヨガの師、おなか出てますけど・・・
私自身、過去にヨガのクラスを取ったことは数回あるものの、痩身やストレッチ、つまり身体の健康のためのつもりだった。映像で、ヨガのクラスの人々がでてくるが、師を含め、意外と太っている人も多く、決していいスタイルをしているわけではない。
ヨガの目的は、「心のコントロール」
心を集中して身体を動かして「アーサナ」という型をすることにより、心のコントロールを手に入れるのが、ヨガの目的。
なるほど、映像に出て来る師たちは、悟りを開いたような落ち着いた表情をしていた。
まとめ
「インドでは昔から知られていたのだろう」という私達の先入観を裏切る内容。近代ヨガの創始者の苦労が伝わってくる。
それにしても、ヨガの目的が、身体の健康ではなく、心のコントロールにあったとは!スポーツクラブのクラスは、参加者の期待に応えるため、「心」より「身体」に重きを置いていたことがわかった。
しかし、ストレス社会の現代、むしろ、心のためのヨガを宣伝してもいいのではないか。