【書評】 あなたがもし残酷な100人の村の村人だと知ったら 江上 治 著 -今の日本の危機的状況をすんなりと理解。人生についての指針も。

前半は、日本が100人の村だとしたら、という前提で、

子供が〇人、大人が・・正社員が・・。

村の借金は、働ける人が減っているにもかかわらず、村人全員の年収の二倍以上ある・・

などと、今の日本の問題を引き直して書いてある。それは、毎日のようにメディアで目にする見慣れた問題であるが、まとめてかつ身近な数字で見ると、ぞっとする内容。

後半は、実際の統計の数字で、介護やDVなどについても問題点を挙げている。

そして最後に、ファイナンシャルプランナーである著者が、お金について考え方、これからの人生の送り方ついてのアドバイス、付録でお金の正体について書いている。

著者が書きたかったのは、最後の部分だと思う。右肩上がりの経済成長が終わり、かつての理想的なライフスタイルを同じように目指して生きていくと不幸になる。ではどうしたらいいのか、それはなぜかを一人一人に伝えたいという意志が伝わってきた。

重たいテーマですが、お勧めです。

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