楽天オークション、10月末で終了。楽天、フリル買収。ヤフオクに及ばないうちに、競争はPCからスマホへ

楽天オークション(以下楽オク)は私の出品者としてのデビューの場所。8年くらい前に不要品を売り始めたのが楽天オークション。

当時、特に女性には、ヤフオクより楽オクが勧められていた。それは「あて名変換サービス」という「出品者も落札者も匿名で取引できる」というサービスがあったから。

商売をしている人にとっては何でもない「住所・名前・電話番号」を会った事のない他人に知られる、ということに、当時、初めて個人取引をする人は、ひっかかったはずだ。

振り込み先の銀行口座名は自分の名前なのに、連絡や発送する時は夫の名前で、という人もいたくらい。

当時から、“ヤフオクのほうが高く売れる”とは言われていた。だから、楽オクにはプロは少なかったはずだ。

私もほぼ捨て値のような値段で、しかし送料は落札者負担なので、ふところは痛まずに次々と不用品を処分した。(捨てずに済んで良心も痛まなかった。)

ヤフオクは、私の落札者デビューの場所。初めて落札したのは、下の写真のジョージ・ジェンセンのリング。リング

当時、スウェーデンの家具製作学校に留学中だった、IKURU DESIGNの須藤生さんから、彼のコレクションを購入したのだ。「海外からちゃんと届くのか?」ととても不安だったことを覚えている。

そして、小さいものでは手作りのアクリルたわしから、高価なものは着物やバッグまでヤフオクで購入する様になり、その後は不要品をヤフオクで売るように。

楽オクは自然と選択肢から消えていた。

なぜだろう?

より多くの人が集まるヤフオクには、当然、魅力的な商品も集まる。
魅力的なものがない→自分が買わない→サイトに行かない→楽オク忘れる

そして、私をつなぎとめていた、あて名変換サービス→重要じゃなくなった。
自分の連絡先を出してもいいと思うようになったのは、アマゾンで古本を売るようになったこと。連絡先を記載することに対して慣れていった。

また、「例え不用品を売るにせよ、売るからにはプロである」という当然のことが自分の気持に徐々に浸透してきたこと。

さらに決定的だったのは、ヤフオクの出品手数料無料だろう。ヤフオクで5,000円以上のものに入札するにはヤフーのプレミアム会員(月498円 2016年9月現在)への登録が必要。頻繁にヤフオクで買い物する人は普通に登録している。

そして、出品するにはその会員であることが必須であるが、出品が無料になったのだ。つまり、手数料は落札された時だけだから、出品にリスクなし。

楽オクは長期にわたり、ヤフオクの後塵を拝していたのだが、これが決定打となった。

でも、私がこの二つに気を取られている内に、実はもう、ヤフオク・楽オクの話ではなくなっていたのだ。

C to Cのオークションでは、若年層のスマホへのシフトにより、2013年7月にサービスを開始したスマホ用フリマアプリ、メルカリへの登録数が伸びて来た。楽天も2014年11月にラクマを開始してスマホ対応に入る。

そして今回の楽天の、フリル買収。(フリルはラクマとユーザーの年齢層が違い、利用者拡大が見込まれる)

自分はスマホよりPC世代のため、サービスのスマホシフトに全然ついて行っていなかった。

断捨離の処分で、今まではヤフオクだったが、一度メルカリを利用してみようと思う今日この頃。

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