こぼりあきこさんの講座に参加してきました。こぼりあきこさんは、「ネットで女性に売る2」の著者。クリエイティブダイレクターとして、コピーライティング、デザイン、ホームページ制作をされている方です。
講座に参加して、セルフブランディングとは、あなたの「価値観」あるいは「世界観」を伝えることなのだ、と腹落ちしました。
一言断っておくと、こぼりさんの講座で「セルフブランディング」という言葉は一切出てきませんでした。
でも、講座の参加者の間で「こぼりさんのお話の核にはセルフブランディングがあるよね」と感想を言い合ったので、わかりやすい「セルフブランディング」という言葉を使っています。
商品に興味があるのにサイトを見て購入をやめる理由
商品を買おうかなと思ったのに、サイトを見てから止めることってありませんか?
私はよくあります。
先日は、あるセミナーに申し込もうとしたのですが、スクロールしていったら、その申し込みのボタンが大きくなったり小さくなったりして動いていました。
それを見て、何か不快になって、申し込みをやめてしまいました。
確かに、大きな申し込みボタンにしたり、マウスを上に持ってきたときに色が変わったりすることは、ユーザーにとって分かりやすいので理解できます。
しかし、ボタンが大きくなったり小さくなったりして動く必要はあるんでしょうか?
おそらく、マーケティングテストの結果、1番クリック率が高いデザインにしているんでしょう。
けれども、私はそのボタンを見て気持ちが冷めてしまいました。
また、別の商品、それは美肌クリームだったのですが、そのクリームの写真がサイトの購入ボタン横にあって、プルプルと揺れているのです。
説明を読んだら肌に良さそうだったのですが、こちらも、私は、買う気満々でそのサイトまで行ったにもかかわらず、購入をやめてしまいました。
さて、大きくなったり小さくなったり動いているボタンと、プルプル揺れるクリーム。
それを見て、購入をやめてしまった私は、それぞれの販売者と「価値観」・「世界観」が違う、ということなのです。
サイトを作って新規のお客様を獲得するためには?
さて、リアル店舗ではなく、サイトを作って、新規のお客様に商品あるいはサービスを購入していただくには?
それは、サイトであなたの「価値観」・「世界観」を表現する、ということです。うまく表現できていれば、あなたの価値観に共感するお客様がサービスあるいは商品を購入してくれます。
では、あなたの「価値観」・「世界観」を表現するには具体的にどうしたらよいのでしょうか?
そこで、「ペルソナシート」というものを作ります。
ペルソナシートを作ってこぼりさんから質問をうける
「ペルソナシート」とは、理想のお客様の詳しい属性のようなもの。
「こういう方に来てほしいな~」という「想像上」の理想のお客様ではありません。
商品・サービスをすでに買ってくれたお客様のうちの、理想のお客様にインタビューをして作ります。
講座では、参加者がそれぞれ作ってきたペルソナシートについて、こぼりあきこさんが鋭い質問を投げかけ、皆さんたじたじ。
参加者全員「そんなに詳細にインタビューしてリサーチしなければいけないのか」と驚きました。
インタビューでリサーチする時、誤解しないように気をつける重要なポイント。それは、「購入後の商品・サービスの感想」を尋ねるのではないこと。
「購入後」の感想を聞いても、新規のお客様獲得にはつながりません。(サイトにお客様の感想をのせるのはまた別の目的です)
何に共感し、何で心が動かされ、購入に至ったのか。「購入の前後」の心の動きを探っていきます。
自分の価値観・世界観を伝えるということ
セルフブランディングとは、「人からこう思われたい」と自分をデコレーションすることではありません。
自分の価値観・世界観を伝えるということだと思います。
しかし、サイトに好きなことを書き、好きな色を使っているだけでは、自分の価値観・世界観をうまく伝えることはできません。
というのも、人は、その行動の全てに一貫性があるわけではないからです。
二時間の講座では具体的なサイトへの反映までは辿りつけませんが、セルフブランディングとは何なのか、そして、ペルソナシートを作るのは何のためなのか、ということがよくわかりました。
ふくから一言
最初にお伝えした、大きくなったり小さくなったりするボタンや、ぷるぷる揺れるクリーム。
もしもその販売者の方がその価値観・世界観を正しく表したサイトを作成しているのであれば、違和感を感じた私は購入しなくて正解、ということになります。
その販売者の理想のお客様は、私ではないから。
さて、私のこのサイトは、私の価値観・世界観を表しているだろうか?表していないとしたら、どこだろうか?
といったことを考え始めた講座でした。
こぼりさんは、お仕事では、顧客企業の代わりにインタビューをし、その商品・サービスが表す価値観、世界観を表現するように、そして理想のお客様の心を動かすように、サイトを作り上げています。
こぼりさんは講師業ではないので講座を持っているわけではありません。今回は、たまたま単発でされた講座に、ご紹介で参加することができました。
ご興味のある方は、こぼりあきこさんの著書を読むと、中にペルソナシートの例があり、ペルソナシートを作るコツが入った音声がもらえます。
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