【書評】トランプが日米関係を壊す 日高義樹著 トランプ旋風の理由だけでなく、ロシア・中国の野望、EUとの関係などから今後の日本を考える

トランプ氏が大統領に。

大統領選の前に出版されたこの本。著者の予想が当たってトランプ氏が大統領選を競り勝った。

アメリカのメディアも日本のメディアもヒラリー・クリントン氏優勢と伝えていたため、まさかの結果に。

今、日本では慌ててトランプ氏について情報を集めているところではないか。

私もその一人。

「なぜ、この政治的大旋風は起きたか。アメリカ人が政権に対して持ち続けていた、怒りと不満とは?」

この疑問にこの本は答えてくれる。

軍事について

日本人として一番気になるのは軍事についてであろう。

「アメリカに攻撃をしかけようとする敵に対しては、攻撃を待つのではなく、攻撃を仕掛ける」と宣言し、アルカイダの本拠地だったアフガニスタンを攻撃し、大量破壊兵器があるとしてイラクを攻撃したブッシュ政権。

それに対し、アフガニスタン・イラクからの撤退を公約したオバマ大統領。実際には、アメリカ軍の撤退後、二国は混乱したままだ。

また、シリアについても、アサド政権側にロシアがついているためにアメリカは反体制派への支援を止められず、内戦が続いている。

オバマ大統領は就任と同年にノーベル平和賞を受賞したが、皮肉な状態が続いており、「中途半端な軍事政策により、イスラム過激派を拡大させた」と言われている。

まとめ

もう「世界の警察」「リーダー」の役割を期待することができないアメリカ。トランプ氏は、「とにかく自国のことが重要」と述べている。

「トランプが日米関係を壊す」というこの本のタイトルは、売れる為のコピーで、文言そのままの意味ではない。「アメリカについていればいい」という今までの日本の防衛政策では対応できず、厳しい判断を求められる、ということだと思う。

トランプ氏の勝利宣言のスピーチはよく練られたものではなかった。また、過去、大統領の勝利宣言の際は、本人も家族も満面の笑みであったが、トランプ氏の場合は誰も笑っていなかった。本人も驚いていたのではないだろうか。

今後の展開はとにかく未知数。

この本は、そんな状況の私達に、アメリカについてだけでなく、野望を持つロシアと中国、そしてEUの思惑が絡み合う複雑な状況を綿密な取材をベースに解き明かしてくれる。

おすすめ。

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