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【書評】伝わる・揺さぶる!文章を書く 山田ズーニー著 納得!単なる文章作成のハウツー本ではない。

「文章の書き方」の本。正直、(何を今さら・・)と思わないでもない。しかし、そういえば、文章の書き方は習ったことがない。きっと今まで読んだ文章の集積を自分なりに無意識にアレンジしているのだと思う。

その為か、「この文章うまい!」と思っても、何故だかは分からなかったりする。何かわかるかも知れないから一冊くらいは読んでみよう。

そんな気持ちで、いつも良書を教えてくれる方から”いい本だよ!”と紹介を受けて読んでみた。

「いい文章とは何か」ということが今まで私が意識しなかったアプローチで書かれていて、面白い。

それでは、紹介しよう。

いい文章を書くとはどういうことか?

いい文章=豊かな表現力。学校教育で文学作品を学んでいると、こんな風に思いがちだ。あるいは、内容がいいもの。

しかし、著者が言っているのは、ずばり、「機能する文章」。

文章を書く時、その目的は何だろう?

例えば、履歴書に書く自己PR。ターゲットは、採用されること

依頼の手紙は、相手にやる気になって引き受けてもらうこと

謝罪は、相手の理解を引き出して、許してもらうこと

どんなにいい内容の記事でも、読んで貰えなければ役には立たない。タイトルや書き出しに工夫をすることなども大切なのだ。

つまり、いい文章とは「よく働いて結果を出す文章」なのである。

では、「よく働いて結果を出す文章」を書くには?

”単なるハウツー本ではない”と書いたが、本の最初のほうに、文章を書き出す前に頭の整理に使えそうなポイントも書いてある。

少し退屈かも知れないが、重要なので簡単にふれておく。

文章の基本構成とは?

まずは文章の基本構成。1論点、2論拠、3意見、である。

1論点は、何について書くか、2論拠は意見の理由、3意見は自分が一番いいたいこと。

例えば、
1. 残業を減らすにはどうしたらいいのか? <論点>
2. 基本給にプラスされるので、残業手当へのインセンティブが働く。<論拠>
3. 残業代込みの年収契約にすればよい。<意見>

1論点と3意見は、”問い”と”答え”で呼応しており、2論拠は3の意見を支えている。

著者はこの3つを基本として含む7つの要素(ここでは割愛するがこれも大切)についても説明しており、文章を書くときに、少なくともこの3つについてはメモするなりして明確にしたい。

まとめ

最初にも書いたが、今まで文章作成についての本をほとんど読んだことのない私にとって、今までもやもやしていた考えがすっきりした。

きっと、文章作成時に何となく頭の中でしていた作業が明確になったからだろう。そして、筆者の「よい文章とは結果を出す文章」という視点にとても納得した。

上記以外にも、反論・再反論を考えて相手を納得させ正しく伝えるようにしたり、例もふんだんに取り入れて、まさに「読み手が理解して、“これを参考にしてやってみよう!”と思える内容」=著者の目的になっている。

目次を見て気になるところから読んで行ったのだが、結局全部読むこととなった。

最後に、“自分に正直であり、かつ人とつながっていく”という著者の「根本思想」について著者自身の気づきが書かれていて、これも心に響く。

単なる文章作成のハウツー本ではない。人によって場所は違うだろうか、きっと心に刺さる箇所があると思う。おすすめ。

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