どんな本
『スライトエッジ』とは、わずかな違いのこと。ほんの小さな日々の行動の違いの積み重ねが年月の助けを借りて大きな差となること。
つまり「コツコツが宇宙最強であること」について色々な角度から書いてある本です。
「そんなこと、わかってる。」「でも出来ない。」という読者の気持ちに寄り添い、じわじわ効いてきて最後には肚落ちさせてしまう本です。
翻訳本にありがちな厚い本ですが、テンポよく読めるので読むのが楽しいです。
著者はどんな人?
最初に著者自身の話が出て来ます。
学生の頃、落ちこぼれたが復活して優秀な成績で卒業し、ビジネスマンとしても起業家としても成功した後、失敗。その失敗の理由を考え、『スライトエッジ』に気付いてやり直し、起業家として成功。
その後、『スライトエッジ』を執筆しました。
スライトエッジ
「急がば回れ」「毎日1%の改善」「習慣化」など、毎日コツコツが大切だということは色々な本に書かれています。
しかしそれを実行出来るのは20人に1人。なかなか実行できません。
この本は、その難しさをわかった上で、日々の行動の選択の判断をする際に使う『哲学』すなわち個人のポリシーを変えるための一冊になっています。
「コツコツが大切」ということを分からせるのにこんなに厚い本がいるのか?と思いましたが、読み進めているうちに、確かにじわじわ効いて、肚落ちしました。
人生に必要な大切なことも
スライトエッジと共に、人生に必要なこともちゃんと盛り込んであります。
いくつか取り上げると、
ナポレオンヒルからの
・目標を決めること
・どうなりたいかを明確にイメージすること
で潜在意識の活用について述べていますし、
ポジティブ心理学からの
・幸せになるための5つの習慣
など、「成功するから幸せなのではなく、幸せを感じるから成功なのだ」という心にもフォーカスをあてています。
本書の工夫
それぞれの章末に読者の経験談が入っていて、「スライトエッジを使ってどう人生が良くなったか」が具体的にわかって励まされます。
本書を読み終わると
本書を読み終わる頃にはスライトエッジの力が肚落ちします。そして自分のポリシー(本書ては『哲学』と言っている)が変化していて、小さな行動の選択をする度に、背中を押してくれます。私の今後の人生の良き伴走者となりそうな本です。
やる気はあるのになかなか習慣化が出来ない、三日坊主になる、という人におすすめです。