救急車を呼ぶ場合、救急隊に聞かれること、付き添いは何人までか、呼んだあとはどうなるか、などの注意点をまとめました。
先日、初めて自分で救急車を呼びました。
私の場合、原因は尿管結石と判明し幸い重病ではありませんでしたが、急な病気や怪我は誰にでも起こりうることです。
救急車を呼んだことも乗ったこともない方、ご参考ください。
救急車に搬送された。
119に電話した。
先日、朝起きてすぐ、急に左の背中が痛くなりました。
「おさまるかな?」としばらく待ってみたのですが、あまりの痛さに苦しくなって救急車を呼ぶことに。119に電話して、救急隊が来るのを待ちました。
救急車から電話がきた。
119に電話して救急車が出動すると、救急車から折り返し電話がきます。
こちらに向かっている救急車からの電話で、身体の状況、痛みの場所やきっかけなどを聞かれて説明しました。
私は前日に映画に行ってスマホの音を切ったままだったため、救急車から電話があったのに最初気づきませんでした。スマホを見たら通話記録があったため、折り返し電話しました。
応急処置が必要な場合は、その指示もこの電話で聞けます。救急車が出動した後に連絡が来るので、そのつもりでいましょう。
救急隊が到着した。
救急隊が到着すると、名前などの確認の後、その場で血圧を測ります。体温も測ったかも知れませんが、覚えていません。どこが痛いのか、隊員の方が私の背中を軽くたたいて確かめたり、痛くなった状況などを聞かれたりしました。
救急車からの電話で始まる隊員の方からの問診は、応急処置と、どこの病院に搬送するかの判断に使われます。
私の場合、腰の痛みの原因が外からは見えません。問診などの結果、「内科の救急病院」を探して搬送になりました。
もしも骨折と判断されたら外科に行くのでしょう。「どういうきっかけで痛くなったのか?」を聞かれましたが、質問されること全てが判断に重要だということです。
搬送された後はどうなるか。
救急病院に搬送された後は、病院のストレッチャーに移されて救急車は帰ります。病院では救急処置や検査をし、その結果により治療や入院や帰宅となります。
私の場合は、痛み止めの後、エコー検査とCTスキャンをしました。そして医師から説明を受けた後、治療費の精算をし、薬をもらって帰宅しました。
119に電話したら聞かれること。
119に電話すると、何を聞かれるのでしょうか?
オペレーターはプロなので、こちらは質問に答えるだけで、心配はいりません。これは本人が電話した場合ですが、家族など本人以外が電話する場合はその人の名前も聞かれます。
- 消防か救急か
- 住所
- 状況
- 氏名、生年月日、年齢
- 電話番号
消防か救急か
119は、消防と救急、両方の番号です。ですから、初めに消防か救急かを聞かれます。
住所
住所は焦るとすらっと言えないことがあります。
私は過去に家族の急病で救急を呼んだ時、引っ越したばかりで住所をなかなか思い出せませんでした。
また、今まで12回引っ越ししており、今回は他の複数の住所が混ざって頭に浮かび、すぐに言葉になりませんでした。
住所を固定電話や、カレンダーの横などに貼っておくといいと思います。
そして住所を救急へ伝える時はマンション名と部屋番号も忘れずに。
状況
「どうしましたか?」と聞かれますので、状況を説明します。
氏名、生年月日、年齢
氏名、生年月日、年齢は、この後到着する救急隊からも、そして搬送先の病院でも聞かれます。とり違えなどないように本人確認をしているようです。
電話番号
電話番号は、この後救急車から電話がかかってきますので、必要です。
電話番号までの情報を伝えると、一旦電話を切り、救急車が出動します。
持って行くものは?
救急車に乗る時、持って行くものは何でしょうか?
私は痛くて動けず、持ち物を考えてそろえることが出来ませんでした。そしてスマホを手に、玄関に置いてあったバッグを持ってストレッチャーへのり、偶然必要な物がそろったのですが……。
持って行くものは、次の5つです。
- スマホ
- 保険証
- 財布
- 靴
- 部屋のキー
スマホは家族などへの連絡のためです。
スマホを持って行くのは家族などへの連絡のため。携帯電話機能もそうですが、特に電話帳が重要です。電話は借りることが出来ても、番号は持っていないとわかりませんから。
以前、実家の母が一人の時に救急車で運ばれたのですが、救急隊員の方は、固定電話横にある電話帳を持っていき、そこに書いてあった家族の私のところへ病院から電話が入りりました。
救急車内で搬送先の病院が決まったら、救急隊員の方が家族に電話して搬送先を知らせてくださいました。
話すのも厳しい状態だったので、スマホの画面を指さすだけで家族の電話番号を伝えられて良かったです。
保険証と財布は医療費の精算のためです。
保険証と財布は医療費の精算のためです。
保険証と財布は、後から家族に取りに行ってもらうことも出来ますが、ありかを説明出来るように日頃から場所を決めておきましょう。
私の場合、苦しくて、いつも保険証を置いている棚まで行けませんでした。しかし、たまたま前日に病院に行ったためバッグに入っていました。
靴がないと病院から帰れません。
靴がないと病院から帰れませんので、部屋で倒れた場合でも、ストレッチャーには靴を履いてのります。
救急隊員の方が言ってくれるとは思いますが、本人に意識がなく付き添いの場合、気を付けましょう。
一人で行く場合、部屋のキーは隊員の方が閉めてくれます。
家族は後から病院に行くので一人で行くと伝えると、部屋のキーは隊員の方が、ストレッチャーに横になっている私の目の前で鍵を閉めて渡してくれました。
覚えていないのですが、私は部屋のキーとスマホを握りしめて玄関でうずくまっていたようで、部屋を出るのはスムーズでした。
付き添いは何人まで?
私は一人の時だったので、付き添いなしでした。もちろん、誰でも一人の時に病気・怪我でのっぴきならない状態になることはあるわけで、付き添いなしでも大丈夫です。
また、救急車は7人乗り。救急隊員は3名ですので、残り4名、うち患者が1名だとしたら3名まで乗れます。
救急措置に影響が出ないよう、2名以上付き添いに乗りたい場合は、何名まで乗れるか救急隊員に聞きます。
付き添いの人の持ち物は以下。
- 携帯電話
- 保険証
- 財布
残りの人の移動手段は下記になります。
- 自家用車で行く
- タクシーで行く
- 公共交通機関で行く。
搬送される病院は、搬送時に決まっていればよいのですが、通常は移動中に決まります。
従って、そのまま救急車に自家用車でついていける人以外は、付き添いとして救急車に乗れた人が搬送先の病院を、残った家族へ連絡し、後からかけつけることになります。
セキュリティーのあるマンションでの注意は?
セキュリティーのあるマンションに住んでいる場合、注意することは何でしょうか?
セキュリティーのあるマンションの場合、部屋からロックを解除しないとマンション内に入れません。特に私の住んでいるマンションは、キーがないとエレベーターも動きません。
今回私は激痛で動けなかったので、救急隊が到着してチャイムを鳴らしても、自分でインターフォンまで行けないと思いました。
そこで私は同じ階の友人に連絡しました。そしてその友人にマンションの前に立って救急車を待ち、エレベーターを動かして救急隊を連れて来てもらいました。救急車との電話で、友人がマンションの前に立ってくれる旨と友人の名前を伝えました。
尚、以前テレビで見たのですが、本人が救急車を呼んだ後に意識がなくなった場合、救急隊がマイクで呼びかけてマンションの住人の誰かがロックを開けることになります。
万一に備えて準備出来ること。
私の経験から、万一に備えて準備出来ることは3つです。
それは、
- 住所を書いて貼っておく。
- 近所に友人を持つ。
- 部屋を整理整頓しておく。
住所を書いて貼っておく。
まずは、住所を書いて貼っておくこと。
通報の際、焦ると住所がすらっと言えないことがあります。住所を正確に伝えないと救急車は来れません。
二年前のマンションの消防訓練で聞いたのですが、固定電話と違い、スマホではまだ場所の特定が難しいようです。お子さんのいる家なども、どこかに住所を書いて貼っておくといいでしょう。
近所に友人を持つ。
そして、近所に友人を持つこと。
今回、同じフロアの友人が救急隊を部屋まで案内してくれたので、とても助かりました。ご近所に友人がいると心強いです。
これは、3.11の後、毎年マンションの住民で懇親会を開いており、知り合いが増えているおかげです。すごく親しい友人でなくても、少なくとも名前と顔が一致する程度の知り合いを作っておきましょう。
「助けてもらうため」だけではなく、その人を助けてあげることも出来ます。
部屋を整理整頓しておく。
最後に、部屋を整理整頓しておくこと。これは、いつも掃除をして綺麗にしておくという見かけのことではありません。モノの場所を決めていつもそこへおいて置く、ということです。
緊急時に保険証や部屋のキーを探す余裕はありません。また、もし、保険証などを持って出られなかった場合、後から誰かに頼んで持って来てもらうことになります。日頃から場所を決めておくといいでしょう。
保険証だけではありません。私の場合は、痛くて着替えられずパジャマで運ばれたため、家族に着替えを取りに行ってもらいました。収納場所が分かれているため説明に苦労しましたし、家族も探すのに大変だったみたいです。
緊急の場合について一度考えてみよう。
「家族がいるから大丈夫」と思っていても、家族不在の時に急に具合が悪くなることもあります。誰に連絡するかなど、緊急の場合について一度考えておく、そして家族やご近所の人と話しておくといいと思います。
救急車を呼ぶかどうかの判断は、以下に電話します。
- 成人 7119
- 小児 8000
この番号も住所の横にでも貼っておくといいですね。
とにかく助けてくれた近所の友人、救急隊員の方々、救急病院の方々、そして病院に来てくれた家族に感謝です。