先日参加したある勉強会で、良いセミナーとは何かについて、顧客の立場から考えるワークがありました。
良いセミナーのポイントが、昔、三大予備校について言われていたことがヒントになっている気がしましたのでお伝えします。
三大予備校について言われていたこと
三大予備校とは、駿台予備校、代々木ゼミナール、河合塾の3つ。
「生徒の駿台、先生の代ゼミ、椅子の河合」
私が学生の頃こう言われていました。
「生徒の駿台」~良い参加者
「生徒の駿台」とは、駿台予備校に行っている生徒の学力が高いということ。予備校にも厳然とした差があり、駿台予備校は一流大学への合格数が多かったのでそう言われていました。
セミナーでも、「良い参加者が集まる」というのは大切なポイントの1つです。そこで面白い方とつながりができると、そのセミナーの印象が良くなります。特にグループワークがあるとよくわかります。
「先生の代ゼミ」~ 良い講師
私が高校生の時、こんなことがありました。同級生の1人が学校の英語教師が気に入らない。彼女は「もう学校の英語の授業には期待しない」と決め、駿台予備校に申し込みました。
そうしたら、なんと学校と同じ英語教師に当たってしまった。駿台予備校では、公務員である都立高校の先生も、副業で教えていたんです。
副業だから良くないとは言いませんが、駿台予備校は、特に講師がいいとは言われていませんでした。
「先生の代ゼミ」。
一方の代ゼミは、個性の強い名物講師が揃っていました。私も科目受講で受けたことがありますが、とても面白かった。その後、ほとんどの方々が東進ハイスクールに引き抜かれてしまいましたけどね。
セミナーにおいて講師の力量が大切なのは言うまでもありません。私は、幸い「教え方や、説明がひどい講師」というセミナーに当たった事はありません。
「椅子の河合」~ 良い会場
次は、「椅子の河合」。
長机にぎゅうぎゅうに押し込まれる代ゼミとは違い、河合塾には学校と同じように1人1つずつ机と椅子があった。つまり学ぶ環境が良いということを表しています。
一方、セミナー会場も大切。参加者は何時間もそこで過ごすわけですから。
以前に私が参加したあるセミナーでは、古いワンルームマンションの一室に参加者がぎゅうぎゅう。誰かがお手洗いに行くと、流した音がしっかり聞こえてくるような構造。部屋はかび臭く、講師のかたを写真に撮ったら、天井から下がった電気の紐が写っていました。
講座の内容は良かったのですが、会場がひどすぎて やる気を失いました。
シャンデリアが下がっている必要はないですが、少なくとも清潔感のある場所じゃないと……ですね。良いセミナーに、良い会場は大事です。
まとめ
良いセミナーとは「良い参加者、良い講師、良い会場」の三つのポイントを満たしているものだと思います。
自分がワークショップをする時も気をつけています。少なくとも、「良い会場」は下見をしてお金を払えば手配できますから。
最後に、余談ですが、勉強会で顧客の立場に立ってて行ったワーク。
実は、「良いセミナーとは?」ではなく、「こんなセミナーは嫌だ!」で意見を出したのです。そうしたら、出るわ出るわ……。
講師はマーケティングコンサルタントの方。逆を考えるというワークは斬新でした。
この記事を読んだ方は、こんな記事も読んでいます
Photo credit: Dick Thomas Johnson on VisualHunt / CC BY