楽天からのキャットフード送付
ポストに入っていた楽天からのA4の封筒。開けると、中にはモンプチドライの無料サンプルが2つ。
ピュリナペットケアというネスレの会社が提供、楽天が発送(私の個人情報を提供会社に渡していない)している。
こういうものを受け取ると、「きっと中にハガキが入っていて、感想を返送するのでは?」と思うが、中に入っていたのは最近バージョンアップされたらしいこのキャットフードについての簡単な説明のフライヤー一枚のみ。
単純に、「お試し」のみのように見える。
さて、モンプチは昔、テレビのCMで見たことがあり、ベタな内容だったのでてっきり国産だと思っていたら、ネスレだったことにも気づく。
ねこにあげてみる
うちのねこは他のペットフードを食べているのだが、たまには違うものをあげてねこの気分転換にするのも悪くない。
そこで、おやつ替わりに少量あげ、夜ご飯もこれにしてみたらとても喜んで食べた。(実は翌日、ねこにいつもと違うフードをあげて激しく後悔することとなる。)
まぁ、うちのねこは、ドライフードをあげても、ウェットの缶詰をあげても、手作りのおやつをあげても、とても喜んで美味しそうに食べるので、いつもと同じではある。
いつものキャットフードもそうだが、このフードはその香りが強く、それでねこの食欲が刺激されるようだ。
このマーケティングの目的は?
ネスレの目的は、勿論、自社の製品を知ってもらい、出来れば他の商品から乗り換えてほしいというものだろう。
ねこは、アンケートに返事を出せないし、「いつものよりこっちがいい」と言葉で伝えることが出来ない。
飼い主はねこの様子から判断するしかなく、ネスレはよほど、これに対するねこの“喰いつき”のよさに自信があるのだろう。
問題は?
ひとつ、ネット時代でこのマーケティングに問題があるとすれば、これで私がネスレに乗り換えたとしても、私が楽天で買って、その情報を楽天がネスレに伝えなければ効果測定が出来ないことだ。
おそらく、そもそもかつてやっていたTVCMと同様、直接の効果測定は考えていないのかもしれない。
しかし、ネコを飼っているに違いないターゲットをすでに絞っているからこそ、送料とサンプル代を出して出来る宣伝なのだろう。
なぜ私が選ばれた?
もう一つ、私がこれを受け取って気になったのは、“なぜ楽天は私がねこを飼っていると分かったのか”。私自身の感覚だと、ねこ関連用品はほとんどアマゾンで買っていると思っていたのだが。
自分の楽天の購入履歴調べてみると、確かに! イタリア製の猫缶を楽天のショップで一度だけ購入していて、楽天はそこから情報を取ったのだろう。
プラットホームは必ずしも出店者の利益だけを考えてはいない。
そのショップも、まさか、自分が出店の手数料を払っている楽天が、他の製品の宣伝を自分の顧客へ送っているとは知らないだろう。
これは、アマゾンが、商品が売れているのをデータで把握すると、いきなりアマゾン自身が大量にその資金力で仕入れて、出品者と競合して来るのと少し似ている。
プラットホームと出店者・出品者との「必ずしも持ちつ持たれつではない」という最近の厳しい状況を垣間見た気もしたのである。
まとめ
ネスレが楽天の顧客リストを間接的に使って顧客を絞り込んで行った、ネスレと楽天のジョイントベンチャーのマーケティング。
従来の手法、例えばTVCMでは、”ねこを飼っている”というターゲット顧客に対象を絞り込むのは難しい。
しかし、楽天などのプラットホームから顧客リストを買い(実際には楽天は発送作業を請け負うことで直接には情報を渡さない)直接リーチできるのであれば、その方がコストも安いだろう。
今後、自分に楽天やアマゾンがこのようなアプローチを始めるのか、(たまたま今回私にとって初めてだっただけで既に幅広く行われているものなのかもしれないが)注視したい。
今日のたんぽぽ。相変わらず、床暖房を満喫。