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【書評】職業としての小説家 村上春樹 著 - なぜベストセラーを書き続けられるのかがわかる、励まされる作品。

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村上春樹氏の作品は嫌いだ。

読者を感動させようさせよう、というのではない淡々とした文章で、それがかえって感情移入してしまい、読むと傷つき疲れてしまう。

まるで松任谷由実の歌のよう。こちらも、機械的な声質と発声のために、なぜか心に突き刺さる。

そういうわけで、村上春樹氏の作品を読むのは久しぶりだ。

大学を出てから国分寺でジャズのカフェを経営していた時に最初の小説を書いたこと。候補になったが受賞していない芥川賞について。

当初、批評家から「こんなのは文学ではない」と叩かれていたこと。

海外にどうやって進出したか。

学校についてどう思うか、登場人物はどのように作っているか。

これらを、いつもの短い文章で淡々と綴っている。

特に印象に残ったのは、我慢強く書き続けるために、一日1時間のランニングをし、5時間を執筆にあてていること。

短期間に輝かしい小説を書いて消える天才との対比で、体を鍛えること、毎日こつこつと書くことを自己に課している。

そして書いた後の気の遠くなるような推敲作業。

今や世界で読まれている村上春樹氏の作品の裏には、たゆまぬ努力があってのことだと納得させられる。

そう、まるでルーティンを大切にしているイチローのように感じるから不思議だ。

どの世界であろうと、一流であり続けるためには習慣に組み込んだ努力だとわかり、とても励まされる。

おすすめです。

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