このまま今の会社にいてもいいのか? と一度でも思ったら読む「転職の思考法」
を読みました。
ストーリー仕立てでわかりやすく書かれていて、若い方も、中年以上の方も、背筋が寒くなりながらも読んだほうがいい本だと思います。
あなたは「いつでも転職できる」人ですか?
「いつでも転職できる」確信を持った人だけが、自由になれる
これは、この本の最初に書かれています。
もしもあなたが、人事部長だったとしたら、
「いつでも転職できる」人なんて!いい人に辞めてしまわれたら困る!
と思うかも知れません。
しかし、冷静に考えてみてください。「いつでも転職できる、マーケットで評価される従業員」と「転職できない、したがって何としてでも会社にしがみつく従業員」のどちらが会社を成長させるでしょうか?
会社を船に例えると、会社にしがみつく後者が多い船は、沈んでいく運命にあります。
「いつでも転職できると確信している人」が選んで働いてくれる会社。そういった会社が成長するのです。
あなたは「いつでも転職できる」人ですか?
日本の会社はジェネラリストを育てるので転職できない
「日本の会社はジェネラリストを育てるので転職できない」
これは、私が、ある転職エージェントに聞いた言葉です。いろいろな職場に数年ごとに異動させるため、尖ったキャリアが形成できない、ということ。
覚えておけ。日本の会社の悪いところは、「転職できない人間」に、その事実を40代後半まで伝えずに隠しておくことなんだよ。
そして、この衝撃的なフレーズは、本書の最初のほうに書かれています。
これを見て思い出したこと。それは、私は2社目を早期退職制度で辞めています(特に外資は早期退職制度に応募した過去はマイナスになりません)が、その際に行った、再就職支援の会社のことです。
再就職支援の会社とは?
再就職支援の会社とは、早期退職制度を実施した企業がその会社に退職者一人当たり何十万円とお金を払い、その企業に代わって再就職の支援をする会社です。
具体的には、
- コンサルタントがついて、再就職活動の支援
- 便利な場所にあるきれいなフロア内に机とPCが並んでいて、退職後に家に居づらい人も、そこに毎日通うことができる
- 各種セミナーがあり、職務経歴書の書き方や面接のポイント、起業について学ぶこともできる
といったサービス。
私自身は、何度も転職活動をしているため、特にサポートはいらないと思ったのですが、どんなサービスをしているのかに興味があり、申し込みました。お金も勤務していた会社が払ってくれるわけですしね。
退職してからキャリアを振り返る!?
まず、驚いたのは、「一日がかりで職務経歴書を書くセミナー」というのがあったこと。早期退職というのは、一般的に45歳以上、など、年齢制限があるので、若い人はいません。
入社してから20年以上も、一度も自分の経歴を振り返ったことがない。一度も転職活動をしたことがない、つまり、自分の市場価値を知らないまま、いきなり再就職活動をする人が沢山いるという現状です。
自分の市場価値を知らないと、最初にもらったオファーを「次はないかも」と思って何も考えられずに受けることになったり、逆に、今までの年収に固執して、サポート期間内に再就職先を決められなかったりします。
だからでしょうか、机とPCの並ぶフロアの雰囲気は明るくありませんでした。
業界によって年収の上限は決まる
また、年収というのは、その会社の属する業界によって上限が決まるという話もでてきます。
例えば、大きなくくりで金融とメーカー。初任給はそれほど変わらなくても、その後大きく開くのは周知の事実でしょう。
もちろん、私は年収がいいから金融が素晴らしい、そこを狙うべきだと言っているわけではありません。
その理由はこちら方のブログ記事に詳しいです。
業界によって将来もらえる収入に差がある、ということを認識のうえ、会社を選んだほうがいいという意味です。
勤める会社の属する業界が斜陽産業であれば、どんなに頑張っても受け取る年収の上限は高くありません。
しかし、大学生の時に、そこまで考えて会社を選んでいる人はいるでしょうか?
また、例え考えて選んだにしても、定年までの40年近く経つ間に、その時成長産業だと思われていた業界も、どうなるかわかりません。新しい産業も生まれているでしょう。
変化の速い昨今、何も考えずに一つの会社にずっといる、ということは、リスクの高いことなのです。
転職できる人になるには?
ここで、最初にもどってみましょう。
「いつでも転職できる」確信を持った人だけが、自由になれる
では、「転職できる人」になるにはどうすればいいのでしょうか?
本書には、20代・30代・40代にするべきこと、そして、転職する時の会社の選び方について詳しく書かれています。もちろん、年収などの話だけでなく、「仕事の楽しさ」についても。
私が思うのは、「転職」自体はさておき、「転職活動」は2~3年おきにしたほうがいい、ということ。マーケットの動きも速いので、その時々の社会の動きも必要なスキルも確認できますから。少なくとも、経歴を振り返ることは必要。
「自分は面接が苦手だ」と思ったら、転職活動で面接の練習をしたり、会社の説明会要員に立候補したりして、トレーニングして準備もできます。
それこそ、中年以上だけでなく、新卒で選んだ仕事も業界も間違った!と思ったら、早々に方向転換したほうがいいのですが、本書はその指針にもなりますのでおすすめです。
ちょっとおどかしてしまいましたが、この本、最初のほうは、バッサリ書いていて引きますが、内容はストーリー仕立てで、ソフトです。
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