日本橋丸善へ、勝間和代さんの「勝間式超コントロール思考」出版記念講演に行って来ました。書籍の感想は別途書くことにして、勝間さんの講演と最後の質疑応答で、私が考えたこと・クリアになった疑問点をシェアします。
勝間さんのメルマガと書籍を読んでいただけで人生が変化してきた
私は、会社員だった頃から、勝間和代さんのメルマガを読んでいました。また、書籍も結構目を通しています。実は、正直に言うと、当初は「勝間さんは頭がいいからそれができるのよ。私にはできない」と斜めから見ていました。
けれども、メルマガを読み、書籍を読んでいるうちに、無意識に影響を受けたのか、人生が明らかに少しずつ変化してきました。
例えば、長期にわたり、積み立て投信をして、投信の残高が増えたこと。
ルンバを買って、ネコがいるにもかかわらず、いつも床がきれいで気持ちがいいこと。
親指シフトを学んだおかげで、右手の小指の激痛から解放されたこと。また、ブログを書くのもとても楽になったこと。
タイピングからまた1歩進んで、音声入力をするようになったこと。このブログも音声入力で書いています。
かつては斜めに見ていた私ですが、今は、メルマガや書籍でシェアしてくれたアイデアを「私にもできる」と信じて積極的に取り入れています。
「勝間式超コントロール思考」にもたくさんのアイデアがあります。いきなり全部取り入れる必要はないので、少しでもやってみると効果を実感するのでおすすめ。
95%は自分以外の要素で決まる
うまくやっている人を見つけると私たちはこんな風に解釈をしがちです。
「あの人は特別に恵まれているから」
はたから見るとうまくいっている人は、その人がそもそも優秀であるといったような、その人資質のおかげのように見えます。
しかし実は、95%はその人の資質以外の要素で決まっているのです。つまり、コントロールできる可能性があるところは95パーセントもある、ということ!
私は転職カウンセラーという仕事をしています。そのキャリア相談でも、明らかに働いている場所が恵まれていないと思われるのに、そこで頑張り続けている人の話を聞くことがあります。
「あなたの会社には何人の女性の管理職がいますか?」と尋ねると、その数がゼロだというのに、そして会社からも男女平等登用について何も正式なアナウンスがないというのに、直属の上司からの「よく頑張ってるね」の言葉のみで「いつか認められて昇進できるかも」と考えている女性がいるのです。
「我慢して頑張っていると誰かが見ていてくれる」を信じている人。
誰かが見ていてくれていると言うのは本当です。しかし、そのうち99.9%の人は『見てるだけ』
私は、もちろん全ての人に転職を勧めるわけではありませんが、明らかに不利な場所で戦ってそこでエネルギーを消耗するほど、人生は長くないのです。
このケースだと、95パーセントの「その人の資質以外の要素」の中に、「働く場所」が入ります。
周囲を見ていても、良い人生を送っている人は、自らリスクを取ってチャレンジしている人。その人がものすごく優秀かどうか、というのは1番の理由ではありません。
資質が5%というのは、元気がでますね。私が言うより納得してもらえると思うので、今後はクライアントさんにこの本を紹介します。
仕事を人生の中心にはおかない
ほとんどの人が、何の疑問も持たずに人生の中心に仕事をすえています。「仕事だから仕方がない」と、自分の人生にとって他にもっと重要なことがあっても、仕事の予定を優先させます。
1日の自分の時間のうち、ほとんどを我慢して仕事に割り当てている人は、95パーセントから8割へ、そして5割、最終的には2・3割の時間にならないかどうか、考えて行動してみるように、勝間さんは勧めています。
それは、昔は食糧生産のため、その後は、工業生産のため、そしてサービス生産のため、と仕事の内容が変わってきていて、科学技術の進歩により、それほどほとんどの時間を仕事に費やさなくてもいいはずだから。
「一体どうしたら仕事以外の大切なことを中心におけるようになるのか」という会場からの質問に対して、
勝間さんは、「私もここまで来るのに20年以上かかっています。ですから、『どうやったらできるだろう?』をいつも考え、継続して改善することで、少しずつ自分のやりたいことを中心にできるようにしていきましょう」と答えていました。
少しでも不本意な仕事をなくし、好きな仕事とプライベートに時間をさきたいですね!
理性よりも感性を磨く
勝間さんが「理性よりも感性を磨く」とおっしゃったと聞くと、反対の間違いではないか?という気がするかもしれません。
しかし「迷ったときには理性よりも感性を信じて決断する」ということを強調していました。
それは、フィーリングを大事にしよう、というもやっとした理由ではありません。
最近の研究で、物事を決めているのは実は、理性ではなく無意識(感性)であるということがわかってきているからです。
私たちは物事に対して「こういう理由で決断した」と感じます。しかし実は、私たちの脳は、無意識(感性)で「こうしたいなぁ」が先にあって、その後「〇〇だから」と理由を考えているらしい。
ですから、感性を磨くことで、大きな決断をするときの精度が上がるわけです。
では、感性はどうやれば磨くことができるのでしょう。過去の経験や、周囲の人たちを見てみることでそれが無意識に蓄積されていくと本書にあります。では、いろいろなことにチャレンジすることと、チャレンジする人たちのいる環境に身を置くことでしょうか。
勝間さんは「考えていることの言語化をすること」だと会場の質問に答えていました。
子育てへのアドバイス
会場から、子育てについての質問です。
子育てって、家庭環境がその子の将来を決めると思っていませんか?
実は、子育てでは、親の影響というのはとても限定的で、まず50%は遺伝で子供の資質が決まっています。
そして残りの50%は学校の先生や友人などの環境だそうです。
だとすれば、親ができることというのはかなり限定的。
体を動かして、外からの刺激を受け、開花ボタンを押すことが出来るような環境を整えることぐらいしかできないようです。
また、特に高学歴の両親が注意すべきこと。
ありがちなのが、子供が勉強が不得意の場合、高学歴の親だと、「その子が怠けている」と両親が誤解して子供をギューギューやって苦しめることがあるそうです。
親が優秀だからといって、親が勉強が得意だったからといって、子供が必ずしも同じとは限りません。これ、苦しんでいる子どものために、そういう親御さんに届くといいなぁ。
ふくから一言
私の心に響いた項目を取り上げて書いてきました。
まとめると、
世の中の95%は自分以外の要素で決まる。だから、「自分が頑張る」ではなく、「環境やしくみを整える」(コントロール)を日頃から意識する。
自分の不快に気づく。それを諦めずに「どうしたらできるだろう?」といつも考えながら環境を改善していくことで、人生の質を高めることができる、というメッセージです。
リアル勝間さん、初めてお会いしましたが、スリムできれいな方でした。想像よりも話し方がソフト。お話は、余すところなくためになる内容で私は赤ベコみたいになって聞き入りました。
気が利くなぁと思ったのは、「Kindleで買った人は、せめて一緒に写真撮りましょう」とおっしゃって、Kindleの方たちも並んでいたこと。
そして、「スマホを家に忘れる」というかつてない痛恨のミスにめちゃくちゃ凹みましたが、立ち直りました。だから、あるはずの、一緒の写真がない……(涙)なんでなんでなんで~!いや、これからスマホを忘れないような仕組みを考えるよ。←コントロール思考
別途、「勝間式超コントロール思考」の書評を書いたので、人生を好転させたい方はぜひ。