今後、年賀状は消えて行く。郵便局は別のアイデアを。

数日前にプリンターをセットアップして年賀状を印刷し、一言ずつ書いて投函した。昔に比べると、私の年賀状の枚数はかなり減っている。

交友関係が減っているのか、というとそうではない。むしろいろんなセミナーや集まりに出て、知りあいがどんどん増えているのだ。

もう年賀状はいらない。

12月は兎に角忙しい。特に過去は、土日に出社することもしばしばで、年賀状は青息吐息で書く。5~6年前から今後を見据えて、年賀状は止める方向にきめた。そう考えている人は私だけではなく、もう、時代に合わず、このままだと消える運命だろう。

時間や労力に関する考え方

皆、時間や労力に対する考え方が変わったのだ。忙しい12月に無理をして年賀状を一枚一枚書くこと。その目的を落ち着いて考えてみると、必ずしも知り合い全員に労力をかけて出す必要はないことに気付く。

例えば、会社の上司や同僚。年末も年始も、直接ちゃんと挨拶出来るので、わざわざ印刷した素っ気ない年賀状を出すことはない。もしも出していない人から来たら、とっくに新年出社して顔を合わせているのに年賀状が家に届く、ということになってしまうのもいかにも虚礼。

そしてこれが特に現在の事情なのだが、スマートフォンの台頭により、人の時間の使い方が変わって来たのだ。

昔は「一日に何時間テレビを見ているか」が頻繁に論じられていたが、いまは人々はネットとつながっている時間が圧倒的に長いのだ。ましてやスマホは持って歩けるのだから現代人が時間がないのはおしてしるべし。

電車に乗って、周囲を見渡してみれば一目瞭然だろう。

住所変更

昔は、年賀状は引っ越しを連絡する場でもあった。引っ越しハガキを出さずとも、引っ越し後の1年間転送サービスを使えば、年賀状で連絡しておけば、行方知れずにはならない。

しかし今は、eメールアドレスやFacebookのメッセージがある。日本国内だけではなく世界のどこに引っ越ししても、同じアドレスが使えるし、アドレス変更の連絡も、年賀状を出すよりずっと簡単だ。

近況報告

以前の同僚や学生時代の友人や恩師への近況報告も書いた。しかし、今はFacebookがあるので、つながっていれば改めてお知らせするまでもない。

フリー

eメールは基本、何通出しても無料である。また、挨拶なら書くのに労力もかからない。

一方、1枚52円に印刷して一言ずつ書く。今の年賀状は、この労力を含めたコストに見合わない、と私は思っている。

年賀状は余っても使い道はなくとても困るし、お年玉つきでもし切手やハガキが当たったとしても使う当てはなく、いただいた賀状を調べることもない。

友達の作り方の変化

昔は、知り合う人の人数は限られていた。学校や会社や趣味で出会うくらいか。

今はいろいろなオフ会で出会うことが可能だし、以前だったら名刺交換して終わりだった人とも、Facebookでゆるくつながって、むしろそれからその人について知っていくことだってある。

絶対数が多ければ、“いい人”に出会う数も増え、この人達の管理は、Facebookがやってくれるため、”知り合い”の数が多くなっているのだ。

字のうまい・下手に対する重要性

私は悪筆で、年賀状は苦痛だった。今は一言書く以外は印刷なのでかなり気は楽だ。字に自信のある人は、年賀状を毛筆でいただくこともあった。とても楽しみにしていた半面、自分を顧みて辛い時期でもあった。

今は仕事でも、手書きをすることが圧倒的に少ない。そのせいか、昔ほど字のうまい・下手について言われなくなった気がする。

1月になると早速投函されていた、ペン字の通信教育「日ペンの美子ちゃん」は、今どうなっているのだろうか。

まとめ

12月になると、駅に郵便局の方が立って年賀はがきを売っている光景に出くわす。寒空の中、ご苦労様だが、ノルマがこなせないと自分で買い取るなどという話を聞く。

年賀状が売れないのは、郵便局の方の努力が足りないのではなく、もう年賀状を必要としない時代だからだと思う。他のアイデアや商品を開発するしかないのでは?

知合いの人全員がネット環境を持つ人になった時、私の年賀状はゼロになると思う。

年賀状の印刷のためにプリンターをセットアップ。ねこもお手伝い。

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