転職直後は、本当に気疲れします。何もかもが新しいから。
特に気になるのが人間関係です。仕事は同じ仕事であればかなりわかるでしょうが、知り合いは「誰もいない」ところから始まるのが普通ですから。
私は、2017年11月より転職カウンセラーとして活動し、過去、日本企業1社、外資系企業2社に勤め、転職活動は5回の経験があります。
もしも転職してすぐに周囲になじめなくても、悩まないでください。時間がかかるのが普通で、むしろ、時間をかけてもいいのです。
とはいえ、知っておいてほしい注意点があります。
周囲の人たちが近づいてこないのは普通のこと
転職して新しい職場の人たちとなんとなくなじめない。その理由の一つは、あなたではなく周囲にあります。
例えば、前任者がすでにいなくて、その仕事が一時的に周囲の人たちに引き継がれているような場合。
もちろん周囲の人は、「あなたが仕事をすんなりと理解してほしい。そして自分がやっているあなたの仕事を手放したい」「あなたに早く戦力になってほしい」と思っています。
しかし、他方、「あなたが優秀すぎて自分の立場が危うくなったらどうしよう」「あなたが来たことで、環境が大きく変わったらどうしよう」と、言語化まではされていなくても何となくの不安を持っています。警戒しているわけです。
あるいは、警戒までしていなくても、あなたと距離をとって、「お手並み拝見」の状態の場合もあります。
いずれにしろ、周囲からあなたに近づいてこないのです。
ですが、これらの人たちの反応は「普通」ですから、気にすることはありません。
仕事を通してコンタクトするうちに、自然と打ち解けてきます。
あなたに近づいてくる二種類の人たち
むしろ、あなたに親切にして、近づいてくる人たちに注意が必要です。
あなたのことを良く知らないのに近づいてくる人たち、それは、だいたい2種類です。
1つは、本当に親切な人。
転職したばかりの時は、日々の出退勤のつけかた、郵便の出し方、ランチの場所など、何から何までわからないことだらけ。
わからないことを、誰に聞いたらいいかもわかりません。そんな時に親切に教えてくれる人がいると、本当に助かります。
もう1つは、周囲に嫌われている人、あるいは自分の派閥に入れようとする人。あなたを利用しようとして近づいてきます。
本当に親切な人なのか、利用しようとしているのか、最初はよくわかりません。
ですから、あなたがとっても社交的で、誰とでもどんどん仲良くなれるようなタイプでないなら、一人とべったり仲良くならないほうがいいでしょう。
注意を払うべき一人
さて、上記以外に、もう一人、注意を払うべき人がいます。さきほどの「親切な人」より、こっちのほうが重要かもしれません。
それは、特にあなたが管理職の場合。あなたとは初対面にもかかわらず、あなたのことを快く思っていない人がいるかもしれない、ということです。
それは、あなたのポジションを社内から狙っていた人、です。
部下のうち、ベテランで、今後はあなたのサポート役を頼みたいような人。しかし、あなたのせいではありませんが、その人は気分を損ねて、やる気を失っているかもしれません。
自分の上のポジションが空いたので、自分がそこへ昇進かと思っていたら、会社は外からあなたをスカウトしてきたのですから……。
少し古い本ですが、アメリカ人女性の書いた「女性(あなた)の知らない7つのルール―男たちのビジネス社会で賢く生きる法」。
その中で、転職してすぐにチェックすることの一つ。
それは「その人が自分に従いそうか」
そして、「そうでなければクビにしよう」と考えるそうです。アメリカなので……。
日本では、「時間をかけて信頼を得て協力をひきだす」ことが正攻法かと思います。
下手に出るということではなく、あなたが「その人のキャリアアップも仕事ととらえていて、そのサポートを惜しまない」ことをわかってもらうと最大の協力者になります。
あなたが何もしていないのに、何となくうまくいかない人がいたら。こんな理由があるかもしれません。
ふくから一言
私の経験でも、転職だけなく、異動でも、最初は気を遣いました。
でも、「そもそも人間関係を構築するには時間がかかる」ということ。
そして、苦手な人がいても、仕事を覚えてしまえばこっちのものなので、仕事に注力すること。
この2つを知っていれば何とかなると思います。
転職の一番の原因は、人間関係らしいです。しかし、人間関係は、転職したからといって逃れられるわけではありません。
「最初に注意すること」を知っておき、時間をかけて周囲の人とうまくやりましょう。
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