「会社を辞めるつもり」「転職活動してる」「転職先決まった」って同僚にいつ言うべき?

あなたは今勤めている会社に見切りをつけて、転職活動中。まだ転職先が決まっていない状態です。仲の良い同僚がいたら、伝えたいですか?

基本は、「決して話してはいけません」

ご相談のなかから取り上げます。これは、特に転職活動をしたことがない場合に、聞かれることが多いです。

「会社を辞めるつもり」で転職活動をしていることが漏れた場合

「会社を辞めるつもり」と仲の良い同僚にも話してはいけない理由は、もしその話が社内に漏れた場合に起こることが重大だからです。

疑心暗鬼になってストレスが増える

あなたが仲の良い同僚に話すとします。

数日後、もしもほかの社員から「会社辞めるんだって?」「転職活動してるんだって?」と聞かれたら、どんな気持ちがしますか?

疑心暗鬼になるでしょう。

ただでさえ、転職活動で忙しくて疲れているのに、余計なストレスがかかります

また、本来なら会社を辞めた後も続いたかもしれない友情がこわれます

今勤めている会社で、今後のチャンスはなくなる

あなたの状況が、もしも上司や人事部へ伝わってしまったら。

転職活動がうまくいかずに、結局今の会社に留まった場合。今後、あなたが活躍できるチャンスがなくなります

上司や人事部の立場になって考えればわかりますが、すぐに辞めるかもしれないひとに、高い評価をつけて、昇進やチャンスを積極的に与えようとはしないでしょう。

チャンスは、会社へのロイヤリティーが高そうなひとに行くのが普通です。

伝えられた同僚が聞いて嬉しいとは限らない

噂話が好きなのはひとの常ですが、口止めされて黙っているのは苦しいものです。

また、もしもあなたが複数の同僚に話をして、社内に噂が広まった場合。

誰が話してしまったのかわかりませんから、伝えられた同僚のうち誰かが、「黙っていたにもかかわらずあなたに疑われる」ことになります。全然嬉しくないですね。

わたしが疑われてしまった後、ほかの二人にずっと不信感が

以前わたしにこんなことが起こりました。

ハラスメントを受けた旨を同僚Aさんから相談され、「人事部管理職Bさんに相談したらどうか」とアドバイスしました。その同僚 Aさん は、 人事部管理職Bさん とわたし以外に、社内の友人Cさんにも話したそうです。

もちろんそんな深刻なことをわたしは口外しません。

しかし、それが噂になり、 Aさん が「人事部は言うはずがない。友人 Cさん は言うはずがない」とわたしを疑ったのです。

わたしはその後ずっと(わたしは口外していないので)その同僚の友人 Cさん ・人事部の管理職 Bさん について「おしゃべりなひと」として信用できなくなってしまいました。わたしは無関係の事案だったのに……。

仲の良い同僚に話しても、その同僚が幸せになるわけではないことがわかる例です。

同僚に会社を辞めることをいつ伝えたらよいのか

それでは、いつ伝えたら良いのでしょうか?

基本的には人事情報は、正式な発表があるまでは口外しないのがルールです。

どうしても同僚に「水臭い」と言われたくない場合は、発表の日、発表まえに個人的に伝えてはどうでしょうか。

「どうして教えてくれなかったのか」とクレームされたら「転職活動で苦労していて今後どうなるかわからず話せなかった。発表まで口外しないのがルールだと人事部に念を押された」と説明すれば誰でも納得するでしょう。

転職先・条件など、いつ誰に何を伝えるのか?

こちらもクライアントさんから聞かれることがあります。

会社を辞めるとき、会社に、または同僚に、いつ何を伝えればいいでしょうか?

会社に退職理由を伝える義務はない

会社に退職を申し出るとき、退職理由や転職先を伝える義務はありません。一身上の都合(自己都合退職)で足ります。

上司・同僚へは退職時に何を伝えるか

では、退職時、上司・同僚には何を伝えますか?

実際、わたしの経験からですが、転職で退職していったほとんどの人は、退職理由や転職先や条件については話さずに、あるいは真実を伝えずに(親戚の会社で働くことになった・資格の勉強をする・親の事業を継ぐなどと説明して)辞めています。

外資系では、人の出入りが激しいので転職で辞めるひとをたくさん見てきました。

送別会で、「条件いいんでしょう?年収増えるんですか」などと酔った勢いで聞くひとがいますが、皆さん判で押したように「いやいや、同じですよ」と答えていました。

人の感情に嫉妬はつきものなので、皆さん大人ですね。

退職した後は丁寧に挨拶を

さて、退職するときには、退職理由や転職先を明かさないのが普通ですが、そのあとは?

ちゃんとフォローします!

転職先で試用期間が終わるころに、丁寧な挨拶メールあるいはハガキを送ります。そこで初めて、退職したひとの転職先と役職がわかります。

この挨拶は大切ですよ。特にかつての上司と同僚。次の転職活動のときに、リファレンスチェックをお願いするかもしれません。

また、同じ業界ですとどこかで会うことも、一緒に仕事をすることもあるでしょう。世間は狭いです。

何年もかかって築いた、お世話になったネットワークです。きちんと報告しておきましょう。

ふくから一言

退職を決めて、転職活動していること。それは、転職先が決まり退職が公式に発表されるまで他人に言わない

そして、退職した後、試用期間が終わったらすぐ、元職場の同僚や上司に、転職先を丁寧に報告する。

これが大事です。

転職活動をラクにする
7日間メールセミナー(無料)に
転職・キャリアに役立つヒントを送ります
転職・キャリアカウンセリングについて
お客さまの声・メニュー・スケジュール・料金

この記事が気に入ったら
「いいね !」 お願いします!役立つ情報をお届けします。

関連記事(広告含む)