転職活動で聞かれる「現在の年収」はどうやって計算すればいい?

転職活動で、気になるけど人に聞けないのは「お金」の話ではないでしょうか。

私は転職活動を5回、面接は20回以上受けた経験があります。

まずは転職活動で、必ず聞かれる「現在の年収」について。どうやって計算して出せばよいのでしょう?

これ、「現在」って聞かれるけど「現在」じゃないんです。

現在の年収とは?

転職活動での年収についての話は、エージェントに「現在の年収はおいくらですか?」と聞かれるところから始まります。サイト登録のあるエージェントですと、そこで入力を求められることも。

では、「現在の年収」とは何を指すでしょうか?

年収の算定は前年実績がベース

エージェントや応募先の人事部に「現在の年収はおいくらですか?」と聞かれたら、答えるのは前年の年収です。そして、転職先の年収交渉はこの金額がベースになるのが普通。

前年の実績ですから、例えば通常の年収はそれほど多くないけれど、たまたま前年が欠員がいたとかプロジェクトがあった等の理由で残業代が多かった場合や、業績が良くて賞与が多かった場合は?

その場合ももちろん、その額が年収のベースとなります。

私の知り合いで、たまたま欠員がいて残業代がものすごく多かった年の翌年に転職した方は、かなりの好条件でとても喜んでいました。

もちろんケースごとに違いますが、「通常の年は残業あるいは賞与が多いけど、昨年はたまたま少なかった」は認められにくい一方、「実績」は通りやすい。

会社の状況が良くないことがわかるとすぐに転職活動をする人がいるのは、賞与が下がると自身の価値も下がってしまうからです。

また、前年実績と書きましたが、特殊な事情がある場合。例えば、昨年の実績ではないけれど、当年に昇進で給料が上がっている場合は、その旨もエージェントと応募先に伝えましょう。

年収の内訳を把握しておこう

現在の年収を聞かれる時には、必ず「内訳」を聞かれます。

大手の転職エージェントは登録の際に内訳を書き込む欄があるほどです。給料と残業代の他、各種の手当などを正確に把握しておきましょう。

では、その把握の方法です。把握に必要な情報3つを準備してください。

  • 源泉徴収票
  • 1月~12月の給与明細(明細に累計があれば12月だけでOK)
  • 手当・年金・退職金などの勤めている会社の制度がわかるもの
  1. 源泉徴収票を見ます。年収の合計は所得控除「前」の、「支払額」の欄です。控除後のいわゆる「手取り」ではありません!
    この「支払額」が、1月~12月の給与明細の支払額合計と一致していることを確かめます。
適正年収 源泉徴収票
  1. 給与明細から、1~12月の支払額合計を内訳ごとに書きます。これで年収の内訳がわかります。
  2. 手当・年金・退職金など 「源泉徴収票に載っていない」ものもチェック
    一般的に「年収」と言ったら上に書いた「源泉徴収票の支払額」をさします。

     

    しかし、それ以外に源泉徴収票に載っていない「会社からもらっているもの」を調べて書き出しておきましょう。

    年金制度・退職金制度は会社によって違います。会社の制度を調べて、会社が毎月自分の年金・退職金にいくら積み立てているのかを把握。特に日本の大企業はこれが手厚いので忘れずに。

エージェントとの最初の面談あるいはサイト登録、それから採用面接の最初のほうで、「現在の年収は?」の後に、「そのうち給与・賞与はいくらで残業代はいくら?」とざっくりとした内訳を聞かれる場合が多いです。

「給与いくら、賞与いくら、残業代いくら、それから先ほどの年収の他に〇〇がいくらです」と万円単位で伝えられるように調べておきましょう。

もちろん切羽詰まっていて年収さえもらえれば!と思っていたとしても、それは「伝える・伝えない」の問題。把握しておくことは大事です。

転職が決まった後、「そういえば!」では遅いのです。

年収の実績に嘘はつけない

なお、年収の実績に嘘はつけません

さすがに給与明細を出せと言われる事はないと思いますが、入社が確定してからエージェントへ、あるいは、転職して入社してから、会社から前年の源泉徴収票を提出するように言われる場合があります。

逆に言うと「源泉徴収票」という公的書類で確認することが出来るからこそ「前年の年収」を使うとも言えるでしょう。

尚、当年の源泉徴収票は年末調整に必要なので普通に提出を求められます。前職の会社から送られてきてなければ、人事担当者に連絡して送ってもらいましょう。

まとめ

転職活動をする際に聞かれる「現在の年収」についてお伝えしました。

前年実績であること、そして嘘はつけないこと。

年収について、皆、あまり大っぴらには話しませんし、最優先事項というわけではないものの、とても重要なこと。「こんなにもらってたんだ……。」と会社に感謝したり、その逆もあり。

転職する・しないにかかわらず、自分の年収は把握しておくことをお勧めします。

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