国内旅行業務取扱管理者試験に合格しましたので、勉強方法をご紹介します。
わたしは通訳案内士試験で地理の受験免除のために受けました。
地理は、通訳案内士試験でわたしが全く歯が立たない苦手な科目。この地理科目は、国内旅行業務取扱管理者試験に合格していると、翌年の試験で免除になります。
(通訳案内士試験の申し込みの後にこの試験があるため、同じ年に使って免除にすることはできません。)
通訳案内士試験の地理は、これはという参考書がなく範囲が限定できません。しかし国内旅行業務取扱管理者試験はこちらの3冊をマスターすれば合格できるでしょう。
勉強時間の目安は、毎日2~3時間で3ケ月だそうです。わたしは「地理はすでに勉強してるし」と甘く見積もって2ケ月でやろうとしてしまい、〇にました……。とにかく地理は苦手で覚えられなくて。
3ケ月前には少しでもやってみて、自分のペースを確認することをおすすめします。
勉強した3冊
わたしが学習したのは、こちらの3冊。右上に年度があります。最新のものを手に入れましょう。
- 2021年版 ユーキャンの国内・総合旅行業務取扱管理者 速習レッスン
- 2021年版 ユーキャンの国内旅行業務取扱管理者 過去問題集
- ’21~’22年版 ユーキャンの旅行業務取扱管理者<観光資源(国内・海外)> ポケット問題集&要点まとめ
尚、これら3冊の本のタイトルが長いので、これより後の説明は、最後の部分をとって「速習」「過去問」「観光資源」と略して表現します。
とりかかる前にこれをやろう
上記の3冊を手に入れたら、勉強を始めるまえに、うち2冊について以下の作業をします。
「速習」本のうち、試験範囲外のページに印をつける
旅行業務取扱管理者には、「国内」と「総合」の2種類があり、わたしが受験したのは「国内」のみです。 「速習」 本には両方の試験の内容が入っています。
大まかには、本の前半が「国内」後半が「総合」ですが、一部混ざっている部分あり。どの項目がどちらの対象なのか?については目次を確認しましょう。赤い☆印の項目だけを学習します。
以下写真の2つの単元は「総合」のための内容ですので間違って学習しないようにしました。まずは渡航手続代行契約。
そして国際運送約款。
わたしは、これらの部分に×をつけ、誤って学習しないようにダブルクリップで挟みました。
「観光資源」本の地図部分にインデックスを貼る
「観光資源」の学習は、内容を読む→地図をチェック を頻繁に行います。すぐに地図を確認できるように、地図ページに「北海道」「東北」などの地方別のインデックスをつけておきましょう。インデックスは、百円ショップに売っています。
県ごとにインデックスをつけるのはおすすめしません。 「観光資源」 本は小さめですし、県は47もありますからね。
では、さっそく学習にはいります。
「速習 」 本 と「過去問」 本 の2冊をペアで学習
国内旅行業務取扱管理者試験の科目は以下の3科目です。
- 旅行業法及びこれに基づく命令
- 旅行業約款、運送約款および宿泊約款
- 国内旅行実務
上記の「1」と「2」と「3の『観光資源』以外」については、「速習」本と「過去問」本をペアで使って学習するとよいでしょう。
「速習」本で内容を読む→確認テスト のあと、「過去問」 本 で該当の過去問をやります。
例えば、「速習」本で……
登録制度を勉強し
確認テストをやったら……
「過去問」本で……
該当の過去問をやります。
「速習」本を読み・確認テストをやる → 「過去問」本で該当の過去問をやる
という流れです。
2冊の本で、順番は多少の違いはあるものの、ほとんど同じです。
「速習」本 の確認テストも過去問なので、それだけでいいじゃないか!と思うかたもいるかもしれません。実際、かぶっている問題もあります。
しかし復習テスト用のものと過去問をそのまままとめたものとは違います。両方やりましょう。
ちなみに、「速習」本の確認テストをする時に、そのページにポストイットをつけておくといいですよ。後で確認テストのみやる時に便利だからです。
「観光資源」を併行して学習する
以下3科目のうちの3の「観光資源」とは、一般的な言葉でいうと地理の内容です。
- 旅行業法及びこれに基づく命令
- 旅行業約款、運送約款および宿泊約款
- 国内旅行実務 ←ここに「観光資源(内容的には地理)」が含まれる
学習は暗記ですので、短期間に覚えようとすると暗記が不得意なかたにはキツイでしょう。観光資源以外の勉強と併行して学習するのがおすすめです。
観光資源については「速習」本にも「過去問」本にも入っています。しかしこれだけでは学習しにくい。覚えるためには、「問題を解く」のが効果的だからです。そこで3冊目の「観光資源」本を使います。
国内と海外両方が書かれていますが、前半が国内、後半が海外できれいに分かれています。もちろん対象の国内のみを学習します。
赤いシートは付録でついています。シートで隠しながら答えを確認し、覚えていきます。
同時に同じ本の地図ページで位置を確認します。最初の作業で「北海道」「東北」など地方名のインデックスをつけたのはこのためです。
「観光資源」本が一通り終わったところで、「速習」本と「過去問」本の観光資源部分をやりましょう。
時間を計って前年の試験をやる
3冊の学習を2回くらいやった後。
忘れてはいけないのは、実際に過去の問題を時間を計って解いてみること!
実際の試験日の2週間前くらいにはやりましょう。
苦手な部分と時間配分がわかり、残り2週間で対策がとれます。
「過去問」本に前年の試験がついています。
わたしは、時間を計ってやってみたら、初回、時間切れで観光資源問題がぜんぜんできませんでした。選択問題をゆっくり読みすぎたのが理由。
時間を計って(2時間)解いてみて、①時間が足りたかを確認するとともに②自分の弱い項目を知り、対策を練りましょう。
ふくから一言
ともあれ、国内旅行業務取扱管理者試験には合格しました。発表日に受験番号がウェブサイトに公開され、合格すると合格証が書留で送付されます。
わたしは通訳案内士試験の地理免除のために受けています。通訳案内士試験の地理よりも、こちらの試験のほうがはるかに楽だと感じます。上記の本3冊をやれば合格点がとれますので。
今回、100点満点で60点以上が合格ライン。東京都の合格率(全科目受験)は43.0%、全国は40.9%。
通訳案内士試験。何度も地理だけが合格点に達せず、今年は 国内旅行業務取扱管理者試験のみにして、 通訳案内士試験は受けていません。
英語の学習のモチベーションになる!と思って学習を始めたのに、一次試験を通過できず、二次試験の英語科目に届かない冗談のような状態です。これで来年は地理を受けずに済むはずなので頑張りたい……。