英語で自己紹介。
実際に初対面の外国人に対してでなくても、学校の授業でもいいです。誰でも一度は英語で自己紹介したことがあるでしょう。
日本人の発音のままでは欧米人には通じにくい
自分の名前を“日本人の発音”のまま、言っていませんか?
私もかつてそうでした。”I am XXX XXXX. “と言うと、必ず相手は“?”という感じになるので、もう一度。
最初は、「外国人は日本人の名前自体、初めて聞くわけだし。」で済ませていたのですが、それだけではないことに気付きました。
つまり、相手が私の“音”をキャッチ出来ていない、ということです。
日本の名前の発音を英語のルールで
そこで、自己紹介の時は、このようにします。
例えば、名前が大橋百合子さんの場合。
日本語の発音では、苗字の“おおはし”の“おお”に少し力をいれるものの、フラットに最後まで発音しますが、英語では、“は”にちょっと大げさなくらいにイントネーションをつけます。
“おぉはぁーしー”って感じです。
トマトtomatoの発音を思い出してください。“トメイト-”と、最後から2つ目の母音にイントネーションを持ってきますよね。それと同じです。
また、名前の百合子も、日本語だと“ゆ”を少し強く言いますが、英語では“り”にちょっと大げさなくらいにイントネーションをつけます。
“ゆりぃ-こ”って感じです。
この、“日本の名前を英語の発音のルールで”自己紹介をするようになってから、私は聞き返されることがなくなりました。
これは、スペイン人の友人に、「日本人同士で話をしてるの、イントネーションがないからよく聞こえない。」と言われて気づいたのです。
欧米人の耳は抑揚のリズムを待っているのに、抑揚なしで終わってしまうので音をキャッチできないのではないかと。
イントネーションをつけるのは、周囲に日本人がいるとちょっと気恥ずかしいかも知れません。
しかし、“カッコつけて英語っぽくしている”のではなく“相手に対する気遣い”なのですから堂々と。
自己紹介のたった1つのコツは、英語の発音のルールにで自分の名前を言うことなのです。
海外への電話で自己紹介
最近は、メールでのやり取りが主流とはいえ、外国に電話をすることもあります。その時は、尚更、相手は聞き取るのが大変。
日本語でさえ、珍しい名前だったりするとよく聞き取れないですよね。
電話ではスペルも言う
そんな時、イントネーションをつけて自分の名前を言った後に、スペルを言うとよりわかりやすいです。
その時の言い方ですが、単にエー、ビー、と言うだけではなく、下記のように言います。
”I am Ohashi. Orange O, Hong Kong h, America a, Singapore s, Hongkong h, Italy i. Ohashi. “
日本語でも、「えみこと申します。恵むに、美しいに、子どもの子です。」などと説明しますよね。
電話越しにアルファベットだけ聞くとよく分かりませんが、これなら間違うことはありません。
まずは自分の名前に出て来るアルファベットを説明できるように、誰でも知っている簡単な英単語を事前に準備して言えるようにしておくと安心です。
そして、さらにアルファベット全部についても準備しておくと便利です。相手の名前が聞こえなくて、相手がアルファベットで説明してきたら、”T? Tiger T? “ などと確認に使えるからです。
”そんなの準備する時間がない!”という方のために一番下に私の例を書いておきます。実は、コレも、旅行会社の人に教えてもらったものをベースに自分用に改良したものです。
余談ですが、私は以前”T”にはTiwan(台湾)を使っていたのですが、中国の方と話すこともあるので、Tigerに変えました。誰でも知ってる国や都市の名前が多く使われる気がします。
ユーモアを混ぜられたらさらにいい
私の苗字はたまたま、誰でも知っているある食べ物と発音が似ています。そこで、いつも名前を言った後に「〇〇ではないです。」と付け加えると、大抵相手の方は笑います。
名前ではありませんが、あるアメリカ人は、指を渦巻きのように回しながら「ノースカロライナ州出身です。あの、不二家のキャラメルの・・・」と言っていました。自分が出身地を言うと、日本人は皆、指をくるくる回して「あぁ、あの・・」と言うから、もう自分から言う事にした、と。
鈴木さん、本田さんは、車のスズキとホンダがあるのでそれで説明するとすぐわかるようです。
以前に、Princessという名前の若い女性に、「あら?ティアラは?置いて来ちゃった?」と言ったら、「あれ、重いんですよ~。」とすぐに返って来たのには感心しました。
日本人への自己紹介もそうでしょうが、相手の記憶に残る何かを言えるといいですね~。
まとめ
アルファベットの国の人は、自国の発音のルールで聞き取ろうとします。ですから、英語を話している時は、日本人の名前でも英語の発音のルールにのせると通じやすいです。
もちろん、自分の名前は大事です。でも、まずは相手に覚えてもらうことが先決、と私は割り切っています。
最初は↑で自己紹介。そのイントネーションで呼ばれる。
でも、外国人社員の中でも日本語を学ぶ方は、いつの間にか、日本語のフラットな発音で私を呼ぶようになります。
「あれ?日本人は違う風に呼んでいる」と気づくみたいです。
実は、私の同僚のドイツ人に、日本語にない発音を含む名前の人がいて、ドイツ語を学ぶまでちゃんと呼べなかったのです。ちゃんと呼べた時には褒めてもらえました!
もし、英語での自己紹介の時、自分の名前がうまく通じてない気がする・・・という場合、名前を英語のルールで発音してみたらうまくいくかも知れません。
スペル説明用参考例
A America B Britain C Canada D Denmark E England F France G Germany
H Hong Kong I Italy J Japan K King L London M Mary N Netherland
O Orange P Paris Q Queen R Roma S Singapore T Tiger U Union
V Venice W Wien X X-ray Y Yellow Z Zebra
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Photo credit: Mark Faviell Photos via Visualhunt / CC BY-NC-ND