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「きみは馬鹿なの?」と言われた担当者紹介。英語は文化と一緒に身に付けることが大切。

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英語を話す時、頭にある日本語を訳すと思わぬ失敗をします。言葉だけでなく、「英語」+「文化=シチュエーションに合わせた反応」をすることが大切だからです。

日本人の笑い話

日本人の英語に関する有名な笑い話があります。

会議でアメリカ人が説明している間、相手の日本人が「Yes, Yes,」と頷きながら聞いていた。アメリカ人は、てっきり日本人が内容に全部同意したかと思ったら、反対だった。「Yes」は同意ではなく、「あなたが言ったことを理解した」という意味だった。

日本では人の話を聞くときに、人によっては激しく何度も頷き、「言っている意味はわかった」の合図で「はい」とか「ええ」とか言います。この話の日本人は、日本語の「はい」→「Yes」で訳して言っていたら誤解を生んだのです。

可笑しいですが、まさか自分が同じことをしようとは思いもしませんでした。

異動してすぐの担当者紹介

私は当時勤めていたドイツの会社で、最初は英語があまり必要でない部署から英語必須の部署に異動しました。そして異動してすぐに、新しいシステムの説明にドイツ本社から担当者がやってきました。

私だけがその担当者と初対面なので、上司が気を遣って、担当者の彼・上司・私のランチを設定してくれました。そこでの会話です。

上司(英語で)
「彼女(私のこと)は営業部門から来たばかりなのですがとっても優秀です。どんどん吸収して学んでくれているので、とても助かっています。」

そこで私、思わず「NO, NO!!」って・・・言ってしまいました。
「いえいえそんな」→「NO, NO!!」って心の中の日本語を咄嗟に訳してしまったんです。

ドイツ人の彼(英語で)「・・・・きみは馬鹿なの?」
彼は一瞬当惑した顔をしてから、冗談ぽく言いました。

顔から火が出そうでした。
当時の私は仕事で英語を話す機会は異動までほとんどなかったものの、英会話学校やラジオ講座でかなり学習していてそこそこの自信があったので、その後もしばらく凹みました。

どうしてそうなったのか

なぜ頭の中の日本語を訳してしまったか。

英語では日本語よりも話す量が多くなります。反応がないと、相手は私がわかっているのか不安になるからです。思った事を言う、それ自体はむしろいいことだと思います。

でも、日本語を訳すよりも優先することがあります。それは、シチュエーションに見合った反応をすること。
私は、上記のように紹介された時のドイツでの反応を知らなかったため、焦ってつい日本語を訳して言ってしまったのです。

正解のドイツでの反応は?

さて私はどういう反応をするべきだったのでしょうか?

嬉しいことに、その後上司とドイツに出張に行った時に、全く同じ状況が起こりました。
ドイツ人の部長が新しい部下を紹介して、「彼女はとっても優秀で助かっているんだ。」と言ったのです!

「きた!」と私は思って、その新しいドイツ人の担当者の態度をじっと観察しました。結果は・・・「姿勢よく視線は上げたまま、肯定もせず、否定もせず、真面目な顔のまま黙っている。」でした。

本社のドイツ人と話すと、たまに「自分がいかに仕事が出来るか」を話してきて辟易することがあるのですが、意外とこういう時には何も言わないようです。

尚、日本でも、上司が営業の担当者を顧客に紹介する際「「担当者が優秀であること」をアピールすること自体はよくあります。上司が大抵「手前味噌ですが」といった言葉を最初に言いますが。
そして、その際紹介された本人は何も言わずに視線は少し下にしています。

結局、ドイツ人のこのシチュエーションでの反応は日本人と似ていました。視線の向きは、日本人が時々視線を下げることで「謙虚・反省」を表すのに対し、欧米人は上げていることが多いのでこの場合もそうでしたが。

ということは、私も焦らずに、日本流(ただしビジネスでの)でいっていてもそれほど違和感はなかったはずです。

英語は「文化=シチュエーションに合わせた反応」と一緒に身に付ける

以前、ドイツ人の研修生に(英語で)「あなた、〇〇さんに聞いたけど、とても優秀なんですってね。」と言ったことがありますが、彼は黙ってうなずいていました。

一方、知り合いに日本語が流暢なドイツ人がいて、初めて会った時、あまりに上手なので(日本語で)「日本語うまいですね!」と言ったら、彼は、「いやいや、そんなことないです。」と首を横に振って返してきました。

日本語のうまい彼は、言葉だけでなく、そのシチュエーションに合った反応までちゃんと身に付けていることが分かるでしょう。

いかがでしたか?
英語を話す時、日本語を英語に訳すのではなく、そのシチュエーションに合った反応をすることが大切なのです。
基本的な立ち居振る舞いとそのためにどうしたらいいかは、こちらをご参考ください。


Photo credit: William Brawley via VisualHunt.com / CC BY

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