プロと行く!初心者向けコースの登山準備。
買い物に同行していただいたのは、橋場みき子さん。国内・海外の植物・鳥・哺乳類のツアーを企画・添乗歴20年のベテランネイチャーガイドです。(橋場みき子さんのブログはこちら。)
登山初心者向けコースでも必須の装備は3つ。
橋場さんから教えていただいた、登山初心者向けコースでも必須の装備は3つ。
- 登山靴
- 登山用靴下
- 雨具
3つの装備の選び方のポイントは?
では、3つの装備の選び方のポイントは何でしょうか?
登山靴
- 専門店で買うこと。専門店では足のサイズを測ることから始め、メーカーごとの靴の特徴に詳しい店員さんが合う靴を探してくれます。
- 自分でよく考えること。「足のどこかにあたる」「こちらのほうが歩きやすい」など、「履き心地」については、自分しかわからないのでじっくり考えて。そのためにも複数選んで「履き比べ」しましょう。
登山用靴下
- 専門店で買うこと。最初は登山靴と一緒に買うのが望ましいです。というのも、登山靴の試し履きの際にお店で借りる靴下と同じ厚さのものを選びたいから。
雨具
- 専門店で買うこと。店員さんに、目的に合った商品を教えてもらいましょう。そして着たところを見てもらい、ちゃんと雨を防げるものを選びます。
- 自分でよく考えること
「ファスナーが動かしにくい」「体にしっくりこない」など、「着心地」については、自分しかわからないのでじっくり考えて。そのためにも比べられるように、試着の際には複数選びましょう。
また、登山専用として目立つ色にするのか、バードウオッチングにも使えるような落ち着いた色を選ぶのか。当初の目的のみに使用を絞るかどうかによって選ぶものが違ってきます。事前に考えておきましょう。 - 山登りの時に着用するズボンを着て行く
雨具のズボンは通常のズボンの上に着るもの。ちゃんと雨が防げるものを買えるように、当日は、山登りの時に着用するズボンを着て行きましょう。
さかいやスポーツシューズ館で登山靴・靴下を購入
お店はどこにある?
登山靴・靴下を買ったのは、神保町のさかいやスポーツシューズ館。神保町駅A4出口から徒歩2分と便利なところにあります。
大通りに面してはいるのですが、お店自体は奥まっています。道沿いの縦長の看板が目印。
お店を道から見たところ。
近づくとこんな感じ。左には大きな看板があるのですが、A4出口からだと逆から来るので見えません。
登山靴・靴下を選ぶ
基本は店員さんのサポートを受けながら選びますが、靴を選ぶプロセスはこんな感じでした。
- どんな感じの靴がいいか、デザインの気に入ったものを2~3選んでから店員さんに声をかける。登山靴を買うのは初めてだと伝える。
- 靴下を貸してくれるのでそれを履く。そして専用の機器の上に乗り、足のサイズを測ってもらう。
- 店員さんが1で選んだ靴の、あなたに合うサイズを出してくる。
順番に靴を履き、山道を模したところを歩き回ってどの靴がいいかを決める。 - 靴下も買うことを店員さんに伝え、靴下コーナーのどれから選べばいいかを教えてもらい、その中から好きなデザインのものを選ぶ。
店員さんに教えてもらうわけは、靴を試着した時に履いたのと同じ厚みの靴下から選ぶため。この時の模様は橋場さんの<a href=”http://5miki.jp/archives/1556″>こちらの記事</a>「登山靴を買うのにどこに行けば、失敗しない靴が買えるのか」にあります。
私が選んだ靴と靴下は?
今回私が選んだ登山靴はこちら。まず、足をひねりそうになるので足首までのもの。そして、歩き回ってみて、足にあたらないものを選びました。
靴下は、こちら。隣にあるのは、防水スプレー。登山靴の撥水効果がなくなった時にかけます。
レディース専門「LaLaさかいや」で雨具を購入
雨具(雨用の上下の服)を買ったのは、レディース専門「LaLaさかいや」。東京・神保町にある登山・アウトドア専門店「さかいや」は、取り扱い商品により店舗が点在しており、そのうちのひとつ。
お店はどこにある?
神保町駅から徒歩5分くらい。シューズ館は大通りに面していますが、「LaLaさかいや」は目立たないところにあります。地図を確認して行きましょう。「さかいや」のそれぞれの店舗位置のマップはこちら。
正面から見たところ。
雨具を選ぶ
雨具とは、登山中に雨が降っていた時に服の上に着る撥水加工のついたジャケットとズボンのこと。
雨具を購入するプロセスはこんな感じです。
- 店員さんに相談しながらいくつか選ぶ。
季節はいつか、どういった目的かなど、店員さんと話して条件に合う雨具を教えてもらい、その中から自分の好きなデザインのものを選びます。
色については、登山だけでなくバードウオッチングなどにも使いたい場合は、深緑や紺などを選んで目立つ色は避けます。 - 試着する
試着したら、店員さんに見てもらいます。登山のように足を動かしてみて、中に着ているズボンの裾を雨具がカバーしているかどうかを店員さんがチェックしました。
ですから、買いに行く時は、登山当日に着るズボンを履いて行きましょう。
もちろん複数を試着して、動きやすさ、着心地についても自分でよく確認します。 - 畳み方と手入れの仕方を教えてもらう
登山用品は、なるべく小さく、なるべく軽く、出来ています。雨具も同じ。
とても小さい袋に入っていますので、店員さんが目の前で畳んで見せてくれました。
また、洗濯方法や撥水が効かなくなった時の対処法も説明。
私が選んだ雨具は?
今回私が選んだのは、バードウオッチングにも使える様にと選んだ紺色の雨具。
ジャケット。
袖はマジックテープで雨が入らないように絞れる作り。
ズボン。
ズボンの裾が絞れるようになっています。
ファスナーで開くようにもなっています。
ジャケットの上に畳んだズボンを載せてフードから丸めると・・。
こんなに小さくなります。
そして、驚いた気遣い。店員さんが、畳み方を教えてくれた時にタグを外してありました。再度タグを外すために広げる必要はなく、このまま登山に持って行けます。
最後に
「初心者向けコースなら、スニーカーでもいいんじゃない?」以前はそんなふうに思っていました。
しかし、実際の登山では、登山靴を履いていたにもかかわらず、足が滑って2回転びました。
登山用の靴は、地面をつかむ感じで踏んぱりがきき、雨をはじき、スニーカーとは全く違います。とにかく山道を歩きやすい。登山に行こうと思ったら、専門店へ行かれることをおすすめします。
また、山の天気は変わりやすいです。その時に、滑りにくい登山靴と、服が濡れるのを防ぐ雨具があれば、安心。雨具は、いざという時の防寒具にもなると、今回同行してくれた橋場さんもおっしゃっていました。
橋場さんのガイド時の最優先事項が「安全」だそう。必須の装備3つはこちら。
- 登山靴
- 登山用靴下
- 雨具
登山はスポーツ。怪我をしないとも限りません。登山経験者の人と一緒に、専門店に行って選びましょう。
以上、初めて登山に行こうと思っている方の参考になれば幸いです。
今回行ったお店
登山靴・靴下
さかいやスポーツシューズ館
雨具