Kindle unlimited を楽しむ 四コマ漫画 フジ三太郎  by サトウサンペイ

「フジ三太郎」は、朝日新聞に昭和40年4月から平成3年9月まで、26年6ヶ月にわたって連載した四コマ漫画。主人公の三太郎は、万年ヒラ社員のちょっとHな男性。

時事や社会風刺を盛り込んだ人気の漫画で、よく母が笑っていて、子供の私は、どうして面白いのかわからずいつも説明してもらっていた。そしてこの漫画が、そんなに昔から連載されていたとは知らなかった。

もちろん後半の方の時事は分かるが、黒船を見た私でも、さすがに連載の始まった頃のことは全く知らない。しかし、デジタル化に伴い、時事関係の漫画や、今はない機器が載っているものにはちゃんと注釈が入っているので理解できるように工夫されている。

正直、今だと女性蔑視と言われそうな内容もある。でも、経済が右肩上がりで男性の出世が当然とされた当時とすれば、万年ヒラ社員を揶揄した内容は偏見とも言え、そこは流して楽しもう。

作者のサトウサンペイ氏は、大阪の大丸百貨店の宣伝部に7年勤め、最後は二足の草鞋をはいていた。巻末には対談があり、副業禁止の会社でどう切り抜けたのかといった色々なエピソードも面白い。

1巻から27巻まであるが、1巻からではなく、自分が社会の状況を覚えている頃から読み始めると楽しいと思う。(1巻が昭和40年、27巻は平成3年に対応)

この記事が気に入ったら
「いいね !」 お願いします!役立つ情報をお届けします。

関連記事(広告含む)