部下を怒鳴る上司は「気の小さい人」 それは「自分が責められるのが怖いから」

部下を大声で怒鳴る、怖い上司。怒鳴る人ってトラやライオンみたいに強い印象がありますが、実は小心者で、「自分が責められるのが怖いから」怒鳴っているのです。

怖い上司は、必ず周囲に一人はいる

感情が安定していなくて、大声で部下を怒鳴る、怖い上司って必ず周囲に一人はいますよね。私も当たったことがあります。自分が部下だったこともあるし、自分の上司ではないけれど、近くで見聞きしていたこともあります。

大声で何度も叱責されていた部下。知っているだけでも三人が病気になって、二人が休職。そのうち一人は会社で具合が悪くなり救急車で運ばれてそのまま休職したので記憶が鮮明です。

昔なのでお咎めなしどころか多分問題にもならなかったと思いますが、今だったら確実にアウトでしょう。

部下への期待は関係ない

怒鳴る上司は、よく「彼に期待しているから怒ってるんだ」などと言います。

確かに、人に腹が立つときって、期待していた場合が多いです。「〇〇してくれると思ってたのに」という反応ですね。一方、特に親しくない相手にはそもそもそれほど注意を払っていないし、重要なことを依頼することもないので、腹が立つこともありません。

しかし、会社の場合、全員プロなわけです。自分で選んだわけではなくて、一緒に働くメンバーは、ある意味「お仕着せ」です。上司は、どんな部下でもそれなりの成果を出してもらう必要があり、部下それぞれに合った「期待」をするのは特別ではなく普通の状況です。

そんな上司は、問題点を冷静に話し合ってプロセスの改善をするのではなく、その部下を怒鳴って奴隷のように「恐怖」で支配できる相手だと見下していることを見れば、「期待」なんてしていないことが明白です。

「部下に期待していたから」というのは上司が怒鳴ることとは関係ありません。

その上司が優秀かどうかも関係ない

また、「本人が優秀だから、そうでない人のことがわからない」という人もいますが、それも関係ありません。

仮にその人が周囲の人よりも優秀過ぎたとします。しかし上司になるまでの間の社会生活で、自分自身と他人との違いを分かってない時点で「上司として優秀」あるいは「会社員として優秀」ではありません。

そもそも、周囲の人達とそれほど落差のある場所で何の疑問も持たずに仕事をしていること自体、おかしい。もっと前に、優秀な人が沢山いる場所へ転職しているはずです。

その上司が優秀かどうかも関係ないんです。

怒鳴るのは、上司自身が怖くて叫んでいるから

実は、上司が怒鳴るのは、上司自身が怖くて叫んでいるからです。

怒鳴る上司は、決まって上昇志向が強いです。

部下がミスをして「自分が自分の上司に怒られたらどうしよう」サラリーマン社長なら「株主に怒られたらどうしよう」オーナー社長なら「顧客を失ったらどうしよう」と怖がっているわけです。

部下のミスで生じた問題のリカバリーをする自信がなくて、泣き叫んでいるのかも知れません。

怒鳴る上司の末路

そして残念なことに、部下を怒鳴る上司のところでは、致命的な事故が発生します。
優秀な部下はそんな上司を嫌ってどんどん去っていきますし、残った部下は、怒鳴られるのが嫌でミスを隠すからです。

まさに、その上司が責められる事態に発展。潜在意識で上司が望んでいたことなのかも……。怒鳴る上司の末路です。

怒鳴る上司に当たったら

残念ながら、長く会社員をしていると、怒鳴る上司にどこかであたる可能性は高いです。放っておくと私の見聞きした例のように病気になってしまうことも。

怒鳴る上司を好きな人はいないでしょう。
私個人も、感情の起伏の大きい人は苦手です。そのことについて書いた記事がこちら。私自身は怒鳴られたことはなかったものの精神衛生上よくないため、当時どうしたかを書きました。

怒鳴る上司に当たったら、さっさと異動か転職で逃げるのもいいですが、そうは言っても「会社や部署自体に魅力があってそうしたくない」場合もあるでしょう。そんな方に、試していただきたい方法があります。

簡単に言うと「相手にするな」という趣旨で、「そんなの分かってるよ!」と言われそうですが、この記事は説得力があるので読んでみてください。Kaku-sanの書いた「世界一幸せなサラリーマン」の記事です。

Photo via Visual Hunt

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