転職の面接での「答えにくい・難しい質問」への的確な回答・答え方のコツ【私の実例】

転職の面接で必ず聞かれる「答えにくい質問。」

転職の面接で、あなたの素晴らしい経歴や活躍したプロジェクトのことなどなら張り切って答えられますよね。
しかし、失敗やギクシャクした人間関係など誰しも何かしら影の経験があってそこを突いた質問をされることがあります。

答えの基本は「1誠実に、2具体的に、3前向きに」です。

私は過去に転職活動5回(実際の転職は2回)で20回以上面接を受けたことがあります。そこで聞かれた質問のうちの1つを例にとり、どう答えたらいいのかを書きました。

質問1「あなたが一緒に働きたくないのはどういうタイプの人ですか?」

ある外資系企業の面接。カナダ人の社長からの質問のうちの一つが「あなたが一緒に働きたくないのはどういうタイプの人ですか?」。「影の経験」を具体的に聞いてきたのです。当然、わたしは準備していません。

あなただったら「私は誰とでもうまくやれます。苦手なタイプはいません。」と言いますか?

本当にそうならいいですが、もし嘘ならすぐにばれます。というのは、大抵こういう質問には、嘘だと答えられない次の質問があるからです。

質問2「では、具体的なあなたの経験を教えてください。」

次の質問「 では、具体的なあなたの経験を教えてください。 」

もしも「誰とでもうまくやれる」と嘘を言ったとしたら、「過去に評判の悪い人達と一緒に何度も仕事をしたが全く気にならなかった」という経験を作って話さなければいけなくなります。

質問1で正直に答えたことを納得させるような本当にあった経験を言いましょう。

私はどう対応したか

では、私はどう対応したでしょうか。

私は、少し考えてから、答えました。
私は協調性があるほうですが、強いて言えば、感情の起伏が激しい人が苦手です。

以前にそういう上司にあたったことがあり、最初は苦労しました。彼女の機嫌が悪そうな時はいつ話しかけようかと同僚と一緒に様子を伺いました。
他方、機嫌がいい時は彼女が話しかけてきて、私が仕事で忙しくても話し相手をせざるを得なかったのです。

しかしある時、決心しました。「彼女の気分には振り回されないぞ」と。「彼女がどうであろうと、私はいつも安定していよう」と。

それからは必要な時には彼女の機嫌など気にせず話しかけるようにしました。機嫌がどうなのかは外からは分かりようがないので心配しても無駄だからです。

また、「席を替えたほうが仕事がしやすい」とお願いして課の席替えをして、仕事の余裕があって聞き上手なかたに私の代わりに上司の近くに座ってもらいました。

上司は気分屋ではありましたが、優秀でした。機嫌で仕事の判断が変わることはなかったので、それでうまく行きました。

今でも感情の起伏が激しい人は苦手です。しかし、経験からうまくやれると思います。

どう答えればいいのか

こういった質問にはどう答えたらいいのでしょうか。

1誠実に

・即答しなくてもいい
経歴や職歴についてはすぐに答えるべきですが、こういう質問は、少し考えてもいいのです。むしろ、短時間に真剣に考え、整理してから話したほうが好感度は上がるでしょう。そして焦らずに落ち着いて、話しましょう。

・正解はない
こういう質問に正解はありません。上記の私の答えも、相手がどういう答えを期待していたのかはわかりません。あなたらしい答えが求められていて、それはあなたしかわからない、ということです。

・嘘はつかない
相手は、あなたの答えかたから人となりを見ています。職歴や業務内容以外についての質問は、結局のところ「人となり」を見ていると言えるでしょう。
大抵の管理職や人事部の人は沢山の人と会った経験があります。人を見るのに長けているので嘘はすぐにばれます。嘘はつかずに誠実にいきましょう。

私の例では、「少し考えて」整理してから、「合わない上司がいた」ということを正直に話しています。また、自分の例なので、私らしい回答だといえます。

誠実に話す」ことで、先方の印象も良くなります。そして、先方は「嘘ではないあなた」を見て会社あるいはそのポジションに合うかどうかを判断するので、結果、「あなたも会社を選んでいる」ことになり、アンマッチを防げます

2具体的に

質問に答える時に、聞かれなくても具体的な経験を話した方がいいでしょう。抽象的な答えだけだと相手の印象に残らないからです。

私の例では、「実際にいた上司」について話しています。

あなたの実際の体験を具体的に伝えることで、言っていることのリアリティーが高まります。

3前向きに

これは面接全般にいえることです。
例えば、いわゆる「短所」を言う時の鉄則は「短所だけれども実は短所ではない。それをコントロール、あるいは克服することが出来るという長所に聞こえるように。」です。

短所のない人もいませんし、失敗したことのない人もいません。それをどう乗り越えたか、あるいは失敗をしてその後にどう自分を変えたか、に重点をおいて前向きに話しましょう。

私の例では、「自分のこころの持ち方」と「席」を変えることで、問題を乗り越えたこと、そしてその経験があるから次も乗り越えられることを伝えました。

最後に

転職の面接の答えの基本は「1誠実に、2具体的に、3前向きにそして正解はありません
あなたが誠実な受け答えをして、もしダメだったとしても、あなたが悪かったわけではありません。

理由は大抵の場合、たまたま応募者にあなたよりもぴったりの人がいたから。合わない環境だったとしたら、入社前に分かって良かったとも言えます。

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