取り越し苦労の多い人が変わるためにやることを伝えます

10年以上経ちますが、うつ病を患ったことのある私。
その時聞いたのは、「うつ病になる人は、取り越し苦労をする人が多い」ということ。

「自分は取り越し苦労をするタイプ」という方、読んでみてください。

取り越し苦労とは?

取り越し苦労とは、何かの事実に基づいて、自分で勝手に将来の悪い結果を想像してしまうこと。これは「心の動き」だけであり、目には見えないもの。

従って、そのデメリットも残念ながら目に見えません。
そして、「他の人と比べて多いのかどうか」も比較することが難しい。

とはいえ、脳にストレスを与えていることは事実。病院のパンフレットにも「うつ病になる人は取り越し苦労をする人が多い」と書かれています。

「リスクをおりこむ」こととは違う

「取り越し苦労」は心の動きだけですので、「将来のリスクに備えて手を打つ」という行動ではありません。物事のリスクを想定して対策を取っておく「転ばぬ先の杖」とは違うのです。

取り越し苦労は脳によくない

取り越し苦労は脳のメモリを消費し、ストレスを増やします。

そもそも生まれついての性格なのだ、と思っている方、実は、「取り越し苦労」はしないようにすることができるのです。

なぜなら「取り越し苦労」は「性格」ではなく、変えることができる「考え方のクセ」だから。

ついてしまった思考のクセ

私の場合、「将来悪いことが起こってもがっかりしない」ように「悪いことが起こることに対する覚悟」の意味での心配をするクセがありました。

いつそんなクセがついてしまったのかはわかりませんが、それに脳のメモリを食われているとわかった時、何とか変えたいと思いました。

取り越し苦労をなくすには?

それでは、取り越し苦労をなくすにはどうしたらよいのでしょうか?

1 「取り越し苦労をしている」と気づく

何かの事実に対する反応で、悪い結果を想像してしまった時。「今、取り越し苦労をした」と気づくこと。
実は、「気づく」ことだけで、暗い心の動きにストップをかけることができ、これだけで、そのまま心を放っておくよりも、脳のストレスを減らすことができます。

2 「何に対してどう思ったかを記録しておく」

また、気づいたら、何に対して自分がどう考えたか、をメモします。スマホのメモ機能を使うといつでも書けていいでしょう。

3 2で記録したことの実際の結果をまた記録

2で記録した、何かの事実、心配事、に対して、その「心配事」が起こったかどうか、その結果を記録。

4 記録が10個たまったところで見返す

記録が10個たまったところで改めて記録を見ます。

そうすると、ほとんどの心配事が起こらず、無駄に脳のメモリを消費していたという事実を肚落ちさせることができます。

そして、これを続けると、不安や心配が心に浮かぶたびに、「待てよ?これは、私の思考のクセで、「取り越し苦労」だよね?自分の脳に余計なストレスをかけているのでは?そうそう、これって実際に起こる可能性は低いから心配するだけ損だよ」と気づいてストップをかけることができるのです。

最後に

心の動きについては、人と比べることができないので、自分が心配性なのかどうかについてはよくわからないことが多いでしょう。

しかし、客観的にどうかを確認しなくても、もしも主観的に心の負担になっていることがあったら、その主観的気づきで十分ではないでしょうか。

そして、それを軽減する努力をしたほうがいいと思います。心の傷(というより脳のストレス)は怪我などと違って目に見えないため、面倒がらずに小さいストレスから対処することをおすすめします。

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