英語のリスニングに自信がなくても心配ない。Google Chrome の拡張機能Video Speed Controllerを使って動画の速さを調節できるし、Otterという文字起こしサービスのアプリを起動させ、音声から文字になった英語の文章を見ればよい。ネイティブの英語ならかなり正確に音をつかんで表示される。ライティングに困ったら、Gramaraという英文添削アプリに自分の作った英文をペーストすれば、AIで添削し、複数の文案を出してくれる。OtterもGramaraも、一定の範囲であれば無料で使える。
このように、まずは英語を習得し、その後「英語を使って」他のスキルを習得するのは出費をおさえ、英語スキルの向上にもなるので一石二鳥だ。
実務経験をどうつける?
仕事と求人の条件にもよるが、スクールなどで学んだスキルだけをもって、転職で、専門職の仕事を得るのは簡単ではない。中途採用をする企業は即戦力を求めており、実務経験のある人を採用したいのが普通だからだ。
そこで、大きくキャリアチェンジしたい人は、スキルを得たあと、社内でそのスキルを活かせる部署へ異動希望を出すことを勧める。たとえば簿記をとってから経理部へ、英語を話せるようになってから海外対応部門へといった社内異動だ。
社内で評判の良い人であれば外部募集するより確実で、会社にとってもメリットがある。本人も、会社のビジネスには通じており、転職に比べ、難易度も心理的ハードルも下がる。
社内の専門性のある仕事で実務経験を積めば、その会社でも評価されると同時に、市場でも評価される状況になる。
社内異動が無理なら、クラウドソーシングを使って個人のスキルを売ってみればいい。場所を借りてお店を開く必要もなく、登録料も不要、サイトへの支払いはサービスが売れた時に発生するので、リスクはゼロである。
そういったサイトで帳簿をつけたり、ウェブサイトを作ったり、翻訳したり、動画編集したりといったスキルを売る。自分が翻訳なんて……という人もいるかもしれないが、サイトを見れば、同じ翻訳量でも500円の人からその10倍以上の料金で小説の翻訳をしているプロまでさまざまと分かって安心するはず。