私の独断と偏見で、2016年に読んでよかった本をまとめました。”新しいことを知った感”のものが多いかな。そういえば、海外の日本語翻訳本がない。
1&2位
「芸術起業論」「創造力なき日本」 村上隆 著
2016年は、初めて村上隆氏を知った年だった。それまでは、「HIROPON」というオタクっぽい、私にはわからないフィギュアと、昔、北野武氏とテレビで話していた素朴な印象だけである。
それでも「五百羅漢」を見てみたいと思い、しかし現代美術はよく分からないので、美術館コンシェルジュの牧野真理子さん主催の「少人数で美術館に行く会」に参加していろいろお聞きした。
森美術館「村上隆の五百羅漢展」で、スペインでゲルニカを見たのと同じくらいの衝撃を受け、横浜美術館 「村上隆のスーパーフラットコレクション」も見に行くことにした。こちらは、村上隆氏の集めた日本を含めた世界の、そして骨董から現代までのコレクションである。
そこでわかってきた村上氏のスタイル。彼がその、確固とした信条を書いている本2冊がこちら。
村上隆 著
「芸術起業論」
「創造力なき日本」
“自分の作品を残す”という人生の目標のために戦略的に米国で認められる術を実行してきた村上隆氏の徹底した考えがよくわかる。
人生の目的がクリアで、それに向かって自分にも社員にも厳しい著者の生き方はある意味壮絶だが、とても潔くて感動した。
3位
「職業としての小説家」村上春樹 著
最近はビジネス書の割合が大きくなっている私。こちらは小説ではなく、小説家が書いたビジネス書あるいは自己啓発書だと思う。書評はこちら。
4位
悩みどころと逃げどころ ちきりん著
昔は、結婚して子供を産んで育て終わった頃に人生が終わっていた。でも今は違う。人生を無駄にしないための指南書とも言える。
ちきりん氏は2016年「自分の時間をとりもどそう」を出版されていてそちらもおすすめ(書評はこちら。)ではあるが、こちらの方が私にはささった。書評はこちら。
5位
クリエイティブ思考の邪魔リスト 瀬戸和信著
今、必要とされる「クリエイティブ思考」とは何か、それを身に付ける為にはどうしたらいいのか。無意識にしている考え方や行動を変える方法を示していて「やって見ようかな」と思わせる本。書評はこちら。
まとめ
2016年は、ビジネス書の基本書や、自己啓発系、お金持ち系のベストセラーを読みつくした感・飽きた感が出てきて「人から勧められたら読んでみる」を実行した年。
アマゾンのおすすめではやはり偏りが出る様なので、これからも、人にお会いしたら「最近何か面白い本読みました?」と聞くのを忘れないようにしたい。
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