笑いを読み解く 笑いの要素 3 現実にもどす

お笑いか好きで、新宿にあるルミネtheよしもとに時々行く。

私達はいったいどういう時に笑うのだろうか。今後、吉本に行くたびに一つずつ、何に笑ったのかを持ち帰り、考えてみたい。
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*一部ネタバレがあります。

今回は、「現実にもどす」。

漫才師が舞台に出てくる。
「今日は沢山のお客さん、来て頂いてありがとうございます。」
から始まって、「最近こんなことありまして」と時事や季節などからネタに入っていく。

二人が正面を向いて話しているのは不自然だが、それが自然に見えてしまう。

そして、ネタはどちらかが作って、練習を何度もしているのだが、テレビドラマやお芝居と同じように、観客は、自然とそこに立ち会ったかのように入り込んでいく。

しかし、わざわざそれを壊す時がある。

「おい、お前の作ったネタですべった、ボケ役の俺の気持ちを考えてみいや!」

「打ち合わせと全然違うふうに流れてしもたやないか!」

昔、横山やすし・きよしの漫才で、
やすしさんが、
「そんなもん、ばんばん買うたらええやないか」
というのに対してきよしさんが、
「そんなこと言って、保証人の私の立場にもなってくれ。
私らこんな風に普通に漫才やってますけど、実際のことも所々に入ってるんです」と泣いて見せる、というのがあった。

最近は、それをさらに堂々と見せるようになったと思う。

あたかも今目の前で起こっている事実のように見せていたものの種明かしを突然して、私達を現実に引き戻してしまうことにより、私達は笑うのだ。

*
新宿のルミネtheよしもと、夏休みは、大盛況で立ち見まででています。お子様連れも多いので、内容に漫才師の配慮もうかがえます。

小さい劇場なので、一番後ろでもよく見えますし、必ずトリはテレビでみる有名な芸人さんが出てきます。トリが必ずしも一番ウケるわけではない、というところに、この世界の厳しさを感じます。
今日のトレンディ・エンジェルの人気すごかった。

チケットはネットで買え、近くのコンビニで受けとれます。便利!

写真はよしもとのスケジュールと、当日の前説、「メルボルン」。前説の撮影は許可されています。よしもとスケジュールメルボルン

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