プロブロガーのヨスさんの「効率化オタクが実践する光速パソコン仕事術」出版記念セミナーに行って来ました。早速本も読みましたよ。
仕事の効率化といえば
仕事の効率化で思い出したこと。
以前、会社で、ある仕事をアウトソースしていたフィリピンのスタッフに移管するように上司から言われて困ったことがありました。
その仕事は日本で毎月1時間半くらいかかっていた仕事。
そしてそのプロセスをフィリピン人スタッフに説明するためには、準備に2時間・電話会議に2時間、計4時間はかかる。当時の私は忙しくて、その4時間がどうしても捻出できなかった。
結局私は、お昼休みをつぶして資料を作り、その仕事を移管しました。その結果、毎月1時間以上の時間の余裕ができたんです。
でも疲れた。
効率化って言葉は嫌いだったけど
「効率化」という言葉。そんなこんなで「がんばって短時間にたくさんの作業をする」イメージ。息苦しくなってしまい、私は好きではありませんでした。
しかしこの本は、「がんばらないで」作業をする、ということを徹底して教えてくれます。
「効率化」というよりは、「省力化」つまり、力を省くという言葉のほうが私にはしっくりくるかな~。
効率化のアイデアが詰まっている
仕事を海外に外注するとか、マニュアル作業でやっていたものをシステム導入してIT管理するというような効率化は、聞いただけでも気が重い。
しかし、この本には自分一人で、しかも短時間の「仕込み」でできる効率化のアイデアが詰まっています。
例えば、筆者が強調しているのは単語登録。
実は私も、いくつか単語登録をしています。
「いも」で「いつもお世話になっております。」
「よろ」で、「よろしくお願いいたします。」
などの挨拶文。
そして、例えばこの記事の最後に「この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます」がありますが、これは「このき」で単語登録しています。
しかし、この本に書いてあるのはそんなレベルではありません。アルファベット入力ならではの工夫で、同音異義語の選択をする手間を減らすことまで考慮されている。
また、記号の登録の仕方についても。PCだけではなくiPhoneも。
私が2年近く、iPhoneで( )を選ぶのに苦労していたのが簡単にできることがわかり、「あぁ私、ばか……。」ってなった。
「えっ!」てなる、効率化のアイデアが詰まっています。
身の回りにあるものは、ほとんど効率化で作られたもの
この本の最初のほうに、「ブラインドタッチを覚えましょう」ということが書いてあります。
私は専門学校でタイピングを習ったので、正確で速いタイピングには自信がある。
だから手元を確認しながらPCを使っている人を見ると、「1ヵ月でも練習すればあのストレスから解放されるのに」と思っていました。
でも、ブラインドタッチが「効率化」だとは今まで考えたことがなかった。
考えてみれば、私たちの身の回りにあるものはほとんどのものが効率化によって生み出されたもの。
PC・スマホを始め、ずいぶん昔に発明された洗濯機・冷蔵庫・湯沸かし器等も効率化・省力化の賜物なんですよね。
この本を読むときには
さて、この本を読むときには、ぜひPCをたち上げて、手元にスマホ持ってくることをお勧めします。書いてあることで、いいと思ったことを、次々とPCとスマホに反映させていくのです。
IT関連のハウツー本では辞書代わりに使うようなものもありますが、この本は一から順番に読んでいくのがよさそう。
そして、なるほどと思うだけではなく、できるだけ実践してしまった方が良いでしょう。
というのも、たくさん取り入れると大きな変化が起きて、さらにやる気になるから。
この本をきっかけにして、「自分ならでは」の頻繁に使う単語やコードを登録するところまで行くと、飛躍的に作業がはかどりそうです。
早速何をしたか
出版記念セミナーで取り上げられた一つは、なんと本の一番最後に載っている「巻末付録2」についてです。
その説明を聞いて、私は「おぉ!!」と思いました。
早速取り入れたのがブログでよく使っているCSSコードです。よく使うコードが一発で出てくるのはめちゃくちゃ簡単。コードを登録するという発想はなかった!
今までは、コードは、WordPressの記事の「下書き」の一つに保管しておいて、そこを開いてコピペしてたんです。
そのよく使うコードとは、これ。飼い猫のたんぽぽの吹き出し、登録しました。
著者の言いたいこととは?
このようなIT関連のハウツー本は何年か経つと使えなくなってしまうのが常です。でも、これを読んでいて、そして出版記念セミナーで著者の話を聞いていて思ったんです。
著者のヨスさんが言いたいことは、ハウツーそのものではなくて、「こうやってPCの作業効率化して、余った時間を好きなことに使おうよ」じゃないかなぁと。
そこに気づくっていうことなんじゃないかなぁと。
そう、結局のところ、この本が教えてくれるのは、ここに書いてあるアイデアをきっかけにして「日々の生活を見直して人生を楽しむための時間を作ろうよ」ということでした!
(私の勝手な妄想です。)
最後に
少し前に、玉ねぎの皮を速くむく方法を教えてもらい、何十年もそれを知らなかったことを悔しがっていた私です。そして最近、トマトの効率的な切り方を発見して喜んでいたので、私も意外と効率化が好きなのかもしれません。
そういえば、学生の時、授業で頻繁に出てきた「問題」「関係」「場合」の3つは、速記サークルにいる友人に記号を聞いて、その記号でノートをとっていました。これも今思うと効率化だったんだなぁ……。
この本は、おそらく、人生を楽しむための入門編。IT技術がすすんだ今、積極的に利用しましょう。
本を読んでも今一つわからない……と思ったら検索しましょう。私は、ねこの吹き出しを登録するために、アプリのDownloadが心配で検索したら、驚くことに、その検索の一位に著者のブログがあったのでした……。すごい。
おすすめです。
出版記念セミナーは、東京・市ヶ谷のKADOKAWAにて。
セミナー中のヨスさん。30人~40人くらいの人がPC持参で参加。
本と資料。
本にサインをもらいました。ヨスさんの似顔絵、消しゴムで作ったはんこを持参されていましたよ。一つ一つ描く代わりにはんこを作ったんですね!これも効率化。
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