履歴書・職務経歴書の「資格」欄に書けるものとしてメジャーな試験、TOEIC。そうはいっても、何点でも履歴書・職務経歴書に書けるわけではありません。
私は、過去5回、転職活動をしたことがあり、毎回、TOEICのスコアを始め、職務経歴書の内容についてエージェントに確認しています。
通常「TOEIC」と呼んでいるTOEIC Listening & Reading Test のスコア別に、どんなところへの履歴書・職務経歴書に書けるのかと、就職・転職活動におけるTOEICにまつわる話をお伝えします。
TOEICスコア別会社・職種
書けるTOEICスコアは、日本企業/外資系企業、職種が英語を使う職種/使わない職種、と応募先によって違います。
求人に条件として書いてある場合はそのスコア以上ですが、何も書いていない場合は?
600点以上
履歴書・職務経歴書に書ける点数は最低600点から。
日本企業や英語に関係のない職種であれば、この点数から書くことができます。特に新卒の方はこの点数なら書いてもいいでしょう。
2017年10月実施のTOEICテストの平均点は589.1点ですので、「平均以上」というレベルです。
650点以上
外資系で、英語を使わない職種。
あるいは、英語を使う職種でも、その仕事自体のキャリアがあり、これから英語をのばしていこうという場合にはこの点数でも書けるでしょう。
730点以上
日本企業・外資系で、英語を使う職種の最低レベル。一般的にはこの点数からビジネスレベルと言われていて、海外赴任の条件になっている企業もあります。
尚、2010年に「英語を社内の公用語とする」と発表したことで有名な楽天株式会社。そのサイトに求人が載っていて見ることができますが、TOEIC800点以上あるいは同等の英語力と書いてある職種が多いです。
TOEICのスコアは何年間有効か
TOEICのスコアに有効期限はありません。(ただし公式認定証の再発行の有効期限は2年)
私自身を例にあげますと、留学などの英語のバックグラウンドがなかったので、30歳くらいまでは自分の英語力をチェックするために、毎年TOEICを受けていました。そして805点を最後に(もうこの程度あれば十分かなと)受けるのをやめました。
その後、40歳を過ぎて転職活動をした時、TOEICのスコアが10年以上前のものなので、再度受け直す必要があるかを転職エージェントに聞きました。
というのも、TOEICのスコアの有効期間はないものの、資格ではないので、さすがに10年以上前はまずいかな、と思ったからです。
そうしたら、海外赴任の経験があること、現在も仕事で英語を使っていること、そして、「面接で話せば、英語が話せるとわかるから」という理由を挙げて、もう受ける必要はない、と言われ、その後は受けていません。
ですから、経歴に、明らかに英語ができることがわかるものがある場合は、年をとってから、わざわざ近い日付で受け直す必要はないかもしれません。転職活動の際には、エージェントに聞いてみましょう。
履歴書・職務経歴書への書き方
では、TOEICを履歴書・職務経歴書へ書く時は、どこへどのように書けばいいのでしょうか。
TOEICは資格の欄に書きます。
資格は通常、企業からの求人に対して重要な資格から書きます。その資格をいつとったかが重要な場合は、年月を先に書きますので、TOEICもそれに合わせます。
xxxx年xx月 〇〇〇〇取得
xxxx年xx月 TOEIC xxx点
また、一番重要な資格に年月がそれほど重要でない場合は、()で書きます。
〇〇〇〇取得(xxxx年xx月)
TOEIC xxx点(xxxx年xx月)
最後に
グローバル化の著しい現代社会で英語の重要性が増している、ということはずっと言われてきています。英語の何から手を付けたらよいかわからない、という方は、TOEICの勉強から始めてみてはいかがでしょうか。
TOEICのスコアは、応募先によるものの、600点から履歴書・職務経歴書に書けるのです。
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