転職活動をするのに、まず必要になる、職務経歴書。忙しいなか作成するので、効率よく短時間で仕上げたいものですね。
私は、2017年11月より転職カウンセラーとして活動し、過去、日本企業1社、外資系企業2社に勤め、転職活動は5回の経験があります。
それでは、職務経歴書をなるべく短時間で仕上げるコツとフォーマットをお伝えします。
職務経歴書を短時間で作成するコツ、まずデータをそろえよ!
まず、職務経歴書を短時間で作成するコツについてお話します。それは、最初に、必要なデータを手元にそろえてからとりかかること!
必要なデータとは、以下の3つです。
- 会社・部署・役職・担当業務と期間がわかるもの
- 会社の情報
- 資格などを証明できるもの
会社・部署・役職・担当業務と期間がわかるもの
現在お勤めの会社の部署・役職・担当業務と期間がわかるもの。
例えば、目標達成評価をとりいれている会社の場合、年ごとの評価表があると、担当や頑張ったことが一目でわかります。辞令もあるといつ異動したのかもわかりますね。
他には、部署の担当表とか。
また、すでに過去に転職されている方は、現在お勤めの会社に入社した時に提出した職務経歴書があると便利。
会社の情報
勤めている、そして過去に勤めたことのある会社の情報のうち、資本金・会社の主な業務・従業員数。通常は、会社のサイトに載っています。
資格などを証明できるもの
TOEIC、簿記や、士業の方など、証明書があると、正式名称も受かった年月もわかります。入社してからコピーを求められる場合もあるので、うろ覚えで書いてはいけません。探してまとめておきます。
職務経歴書の構成と、最初にとりかかる「経歴」
上記の必要な情報がそろったら、さっそく「経歴」部分にとりかかります。
職務経歴書は、以下の構成が標準です。
- 職務要約
- 職務経歴
- 活かせる経験・知識・技術
- 資格
- 自己PR
しかし、作成する『順番』は、以下のように、2番目の「経歴」から。
構成の順番に書かない理由は、例えば職務経歴を作っていないのに、いきなり適切な要約は作れませんよね?
作成する『順番』(構成の順番ではありません!)
- 職務経歴
- 職務要約
- 資格
- 活かせる経験・知識・技術
- 自己PR
それでは、順番に説明します。
職務経歴
職務経歴は、年・月の期間と部署・役職・担当業務を、上記で集めてきた情報を元にうめていきます。いままでの経歴の棚卸しをするつもりで、はしょらずに全部書いてください。
順序は、「逆時系列」、つまり、今お勤めの会社の、今現在の担当業務から書いていくのが一般的です。
職務要約
作成した職務経歴を見ながら、要約を作ります。一般的には、現在の仕事を中心に書きます。
資格
上記で集めてきた証明書を見ながら書きます。2つの書き方があります。
資格取得年月が重要でない場合
資格をとった時期が、あまり重要でない場合は、求人に対して重要な資格から書いていきます。例えば、求人が経理で、簿記2級が条件の場合は、取得年月は()で資格の後ろに書きます。
<例>
簿記2級(xxxx年xx月)
TOEIC 800点 (xxxx年xx月)
資格取得年月が重要な場合
例えば、資格がないとできない業務で、資格取得年月でその業務の熟練度がわかるような場合は、経年(古い方から)で下記のように書きます。
<例>
xxxx年xx月 〇〇技術士 取得
xxxx年xx月 〇〇取扱主任者 取得
活かせる経験・知識・技術
実は、この項目、「活かせる」とあり、つまり、正確には「求人票」がないと書けない項目。
そこで、「こんな求人に応募する」と想定して、書きます。そして、実際に応募する前に調整を入れます。
ここを書く時に重要な点は、「経歴で、その経験・知識・技術があることが確認できるかどうか」
万一、経歴に抜けていたら、足しておきましょう。
自己PR
この項目、「自己PR」も、正確には「求人票」がないと書けない項目。仕事の内容によって、PRすることは違いますからね。
そこで、上記同様、「こんな求人に応募する」と想定して、書きます。そして、実際に応募する前に調整を入れます。
また、「経歴で、自己PRに書かれていることが確認できるかどうか」が重要です。
自己PRの作り方について、詳しくはこちら
『志望動機』はどうする?
さて、ここまできて、「あれ?職務経歴書に、志望動機ってあったよね?」と思った方がいるかもしれません。
確かに、フォーマットによっては、志望動機の欄があります。
しかしおすすめは、「志望動機は職務経歴書ではなく、履歴書に書く」こと。
というのも、もしも職務経歴書にも履歴書にも志望動機を書く場合、コピペはダメなので、同じような内容を別々に書かなければなりません。
あなたは、複数の求人に応募しますよね?それぞれの求人に志望動機を2種類ずつ書いていると、管理が大変なうえに、別の会社向けの志望動機を間違って提出してしまったら泣くに泣けません。
志望動機は職務経歴には書かず、履歴書に書くことをおすすめします。
フォーマットは、リクルートエージェントのサイトがおすすめ
さて、フォーマットは、ネットで検索すると無料のものがいろいろあり、どれでも好きなものでOKです。
特にこだわりのない方は、MS Word限定ですが、リクルートエージェントのフォーマットがおすすめ。
こちらのサイトの『レジュメNAVI』をクリックして作ります。
入力していくと、自動的にWordのファイルが作成され、その後はWordで更新できます。サイトに記載してありますが、リクルートエージェントに登録しなくても使えます。
「前に勤めてた会社の資本金とか書くの?面倒」って思いました?
しかし、採用担当者の立場に立ってみてください。彼らは、職務経歴書を読むときに、「あ~、この人は、これくらいの規模の会社で、働いてたのね」などと想像しながら読むんです。
「え?この会社って聞いたことない」となっても、そこに情報があれば、すいすい読んでいけます。「すいすい読んでいける」のは、採用担当者に「無意識」に好印象なんですよ!
あなたは、採用担当者に、わざわざネットでググらせますか?
さて、この職務経歴書は、転職エージェントに持っていくと、一目でリクルートエージェントのフォーマットだとわかりますが、もちろんリクルート以外のエージェントでも使えます。
転職エージェントは複数登録するのが普通ですので、新卒の就職活動みたいに「御社ひとすじです」と他のエージェントでの登録を隠す必要はありません。
ふくから一言
職務経歴書は重要です。というのも、どんなに好印象の素晴らしい人でも、書類選考に通らなければ、面接にはすすめないから。
まずは短時間で完成させ、それから「磨く」ところに時間をさきましょう。「磨き方」については、また今度。
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