会社での懇親会。
幹事から「食事はコース、ドリンクはCODです」と連絡が来たら、大抵の人は「?」となるだろう。
COD=Cash On Delivery
お料理はコースで全員に同じもの。しかしドリンクは、飲みたい物をウェイターに注文すると同時に、幹事に代金を支払うのだ。
ある時の幹事は酒豪の女性(でも会社行事の幹事は回り持ち)。時々お釣りを渡したり二杯分もらってメモにつけたりはするが、普通に楽しんでいる。ちなみに、人数は12~3人。
六本木の外国人が好みそうなバーでよくある、「お酒はカウンターで買って、自分で持ってくる。」というスタイルを自分たちでやっているわけ。
すごくドライか、というとそうでもなくて、大抵、管理職は多めに払うから、それは後でスタッフで頭割りして皆に返金する。(ここは日本的。)
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幹事をやる時、私などはつい、「飲み放題つき」を選ぶ。会計が面倒でないからだ。
もしこれを全部かかった金額を頭割りすると、沢山飲む人は「自分は沢山飲んだから」と気が引けるし、それではと多めに払うと言ってくれると、これはまた計算を複雑にする。
あまり飲まない人は明らかに人に奢った状態がストレスだったり(本当は、飲み放題でも奢ってる状態に変わりはないけど)、飲み会自体は好きなのに、却って人に気を遣わせるからと下戸の自分がうらめしい。
中には名幹事がいて、勘定がきて合計を見たとたんに、皆の飲みっぷりと稼ぎに合わせて支払額をパッパと割り振る人もいる。しかし、満腹で血液は脳から胃へ移動している上に下戸でいい気分になっていては、これを見習うのは難しい。
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参加者としては、「下戸だけどお酒好き」な私は「飲み放題」のメニュー以外のいいものを一杯だけいただきたい。だから、個別精算のCODにしてもらうと、嬉しい。
思い出したのは、ドイツのレストラン。10人以上人数がいても、頼めばウェイターは一人ずつ、会計してくれる。
彼らがその手間を嫌がらないのは、サービス精神のためではない。(概して、ドイツのサービスは良くない。)一人ずつが繰り上げてチップを決めて支払うと、彼らの収入が増えるからだ。
飲み会の会計。本当は、食べ物も飲み物も、好きなものを選びたい。 何かいい方法はないものか。
自分がCODの会計係をするのはOKだが、ドライすぎて引かれるかも・・・。会話と食べ物と飲み物と。全部を楽しみたいのは、わがままだろうか。
立花岳志さんが、ご自分主催の飲み会についてここに書いています。会計はどうやってるのかな?