ドイツに一年赴任していたことがある私。初めての外国暮らしで、思うことがたくさんありました。
そんなドイツ関連の記事の中で、2017年にたくさん読まれた記事をまとめてみました。
1位 私が受けた人種差別 in ドイツ。差別されたらどうしたらいいのか。
ドイツには、赴任するまでに出張も行っていたのですが、気づかなかったこと。それは、アジア人への差別です。
日本人って、日本で西洋人に特に親切ですよね。まさかその人達の国で、こんな嫌な思いをするとは思いませんでした。そんな時、同僚や、町のレストランのアジア人にとても親切にされました。
私は帰国してから、「アジア人に特に親切に」するようにしています。会社へのビジターも東洋人にケアを厚く。休日の観光案内とか、西洋人ならどこでも親切にされますが、アジア人だとわかりませんからね。
この話をヨーロッパに留学経験のあるフィリピン人の友人にしたら、「私達も、自国で西洋人に親切にするのに、ヨーロッパで差別される」と憤慨していました。同じなんだ……。
2位 私が見た人種差別inドイツ。差別に「毅然とした態度」で返すことの格好良さ。
「たくさんの人に読まれている」記事の読者は、検索で来ています。
しばらくして第1位の人種差別の記事がたくさん読まれていることに気づいた私は、「仕事や勉強でドイツにいる人が差別されて、検索しているのでは?」と思い、その方たちの役に立つものを書くことにしました。
その記事がこれ。よく読まれて、すぐに2位になりました。
この記事に登場する同僚のNさんは、アメリカの大学を首席で卒業した方。「優秀である」ということは人を黙らせる力があるのだ、と、直接目にしてカッコ良かったです。
3位 私の趣味は〇〇です。決してドイツ人に言ってはいけない趣味とは?
ドイツはビールとソーセージ以外は美味しくない、と言われています。
確かに、ドイツの会社に勤めていた時、出張でドイツに行くとドイツ料理屋さんに連れて行ってくれるのですが、大抵日本人に口には合いません。塩辛くてコクがなく、しかも量が多すぎる。
住んでいる時に同僚のドイツ人に「いいレストランを教えて」と聞くと、「美味しい」ところではなく「量が多い」ところを紹介されるし……。
ドイツは気候が厳しいため、昔は作物がとれなかったのです。今はスペインなどから輸入されるのでいろいろありますが、それでもみなさん美味しいものに興味がないんです。
そういうわけで、唯一ドイツで美味しいと言われるソーセージやサラミについては、肉を保存するために考えた調理法なので、味が美味しいのは偶然ではないか、と個人的には思っています。
そんなドイツ人が「不味い」という日本の食べものは?それはスーパーに売っている、白いパン。真っ白でふわふわしているので、気持ちが悪いそうです。
確かに、ドイツのパンは美味しいかも。うーん、負けてます。
4位 「だいじょうぶ、誰もあなたのこと、そんなに見てないから」一人のランチ、混浴の温泉inドイツ。
これは、友人が「一番好き」と言ってくれた記事。
日本にも混浴の温泉がありますが、ドイツのサウナは混浴がよくあります。
冬の寒い時にドイツに出張に行き、週末だったので日本人の同僚と二人、本社のドイツ人男性のお家へ夕食の招待された時のこと。
奥さんの手料理を御馳走になったのですが、そこでその男性が「しまった、せっかくだから、サウナにみんなで行けばよかったね~」と言っていて、「えっ、でもこちらのサウナって混浴ですよね?」と聞いたら「そうですよ」と普通。
なんであんたらと一緒にハダカでサウナにはいらにゃならんのだ、と思いましたが、全く変な意味はないのです。
サウナで同僚とばったり会ったりすることもあるらしい。ありえません……。
5位 ファーストネームで呼び始めるタイミング。アメリカとドイツでは違うのです。
以前勤めていた会社が、アメリカ企業と合併したことがありました。それまでは「西洋人」でひとくくりにしていたのですが、一緒に仕事をしてみると、全く違います。
ドイツ人は、アメリカ人のように底抜けな明るさがないぶん、何となく日本人としっくりくる気がします。
最後に
1位と2位は、「ドイツ 人種差別」で検索すると、3位と4位にあがってきて、毎日誰かが読みに来てくれている記事。
人種差別がテーマのブログではないのですが、人種差別に対する対処のしかたを書いた記事もすぐに読まれるようになったことが嬉しい。
欧米に行くとアジア人は差別されて、私達日本人も嫌な思いをします。
さて、では、日本人は、日本にいるアジア人を差別していないでしょうか?自分がされて嫌なことを人にもしないのは、基本ですよね……。
そして改めて思うのは、自分が誰にも差別されない自分の国がある、という幸せです。
この記事を読んでいる方は、こんな記事も読んでいます。
Photo by marcoverch on Visualhunt.com / CC BY