原作では日本人の主人公をスカーレット・ヨハンソンが演じ、メインの配役を白人にしたことを問題視されている実写映画ゴーストインザシェル。
結論から言うと、純粋に楽しめました。
原作と実写映画との違いは?
20年以上前、1995年に映画化されたアニメの原作も観ました。これはこれで、特に20年も前のものとは思えぬ描写。音楽もマッチしていて、当時人気が出たのもうなずけます。
そもそも原作はアニメで主役の少佐は鼻筋の通った美人。いわゆる典型的なアジア人の顔とは異なります。ですから、“原作はアジア人なのに!“というがっかり感はありません。
最初に書いた問題は、配役の良し悪しよりは映画業界における人種差別の問題。
北野たけしさんや、日本人のベテラン女優(見てのお楽しみ)も出演。
むしろ、原作のイメージを損なわないよい配役だと感じました。
実写とストーリーは似ていて少し違います。アニメよりもよりストーリーが分かりやすく、エンターテイメント性を追求した内容になっています。
ホラー映画ではないけれど
事前に期待していなかったこと。この実写版、音響や映像のスピード、カメラワークで、“怖っ”とスリルを感じる箇所が沢山あり,純粋に楽しめます。
無機質な描写の建物内とは対照的に、外は混沌とした闇市のような空間。雰囲気があります。
未来都市の描写はブレードランナーの延長線?
ハリソン・フォード主演の1982年公開の映画「ブレードランナー」。この映画以降、未来都市の描かれ方が決まった気がします。
それは、無機質な美しいビルの集合ではなく、中国と日本が混ざりあった、香港の九龍のような混沌。
このゴーストインザシェルも同様で、それだからこそ、何が出て来るかわからない恐怖をかきたてます。
まとめ
原作の良さを活かしながら、ストーリーを分かりやすくしてあります。スリルもあって純粋にエンターテイメントとして楽しめる映画です。
1995年の原作はこちら↓